すばらしい出会いを胸に、そして滑らないように気をつけながら人であふれた階段を降りて、アクロポリス遺跡外へ。
私はここでどうしても行きたかった場所があります。
ソクラテスの牢獄。
あまりにも小さな観光場所なので私達が持っている地図では詳細がなく多分、この辺という場所を行ったりきたりしていました。
20分くらい、場所もわからず歩き続けても見つかりませんでした。
しかしどうにか、ネットで見ていたそれらしき場所を見つけて近寄りました。
そこは人の家らしき場所の裏にあり、周りには犬がいました。
私は決して家に近づこうとしていなかったのだけど、しっかりとしつけをされた犬たちは私に向かって、バウバウっ!!!
そして近くにいた一匹がのそのそと近づいてきて、私はパニックっ。
ミーアファミリーは動くなと言っているのに私は犬に向かって
「sorryっ。sorryっ。」と言いつつ、ゆっくり歩きどうにか犬にも伝わったのか
私は襲われることなくその場を離れることができました。
「もうしょうがない。」とあきらめて歩いた先に、ソクラテスの牢獄発見。
なんだよぉ。道沿いかよ。それも探していた場所の反対側だし。
頭の中では軽く井上陽水氏の「夢の中へ」を思い浮かべました。
やっとのことで来た。
この場所をネットで見つけたとき、震えが止まらなくなり、自身の過去世で牢獄に閉じこまれた経験とシンクロしてしまったのです。
すぐに瞑想で状況を理解し、バランスを整えてはいましたが、やはり実物を見たら鳥肌が立ち、案の定、若干、感情を乱しました。
そこは名前通り〝ソクラテスの牢獄に使われていた場所″ではないことは知っていましたが、私の直感が自分との関係と断ち切ることができずにいたのです。
しかし私は恵まれたことに家族に囲まれ、今の幸せを実感しながらここを見ることができます。
この安心感がどれだけ私を過去世への引き潮から救ってくれたことか。
どうして私がこの旅にミーアファミリーを当たり前のように誘ったのか。
それはコリントスで明確になりました。
案内板を読むと第二次世界大戦に利用されていた水路とのことでしたが、
「嘘だね。」
私の直感はすぐにそれを否定しました。
もし、それが政治的に利用されていなくとも民間の間で、一度でもそこに人が閉じ込められていたことがあったことを私の歴史は私に伝えようとしてきました。
太陽も照りつける真昼間、しかし内側を覗けばそこに寒さがあることを知っています。
私は自分の歴史との関連場所に来れたことを感謝をし、皆と過ごす楽しい観光へと気持ちを乗り換え、次の場所に向かいました。
そして歩いて歩いて20分くらいでしょうか?
本当は古代アゴラ遺跡に行こうとしたのですが見つからずそのままケラミコス遺跡へ。
博物館も一緒になっており、アテネ最初の室内展示場へゴーっ。
私がギリシャに来た目的の1つはスフィンクスを見ることにありました。
私はデルフィにしかないと思っていたのでここでスフィンクスに出会えるなんてびっくり。
後で知ったのですがギリシャには多くの場所にスフィンクスが存在し、最大級に大きいものがデルフィにあります。
ほとんどが対に2つあり、門番のような役目をしたいたのでしょう。
私はスフィンクスを見るたびに心に衝撃が走ります。
なんだか怖さと共に尊敬の念を抱く不思議な感覚です。
それは国宝館で見る日本の銅像たちを面と向かった時、そして深い山々に囲まれ自分が無力だと実感したときと同じ感覚です。
そういえばヒマラヤ山脈を目の当たりにしたときも同じ感覚でした。
スフィンクスとはギリシャ神話の中で難問クイズを出して答えられなければ人を食う怖い存在でしたが、私にはそう思えないのです。
しかしどうしてそのような伝わり方がしたのか、見ているうちにわかった気がしました。
それはデルフィの土地の際にお話します。
そして2対のスフィンクスの中央に
なんとも印象的な像が・・・。
これは2002年に見つかったばかりの像で詳細は定かではありません。
でも私はネフィルやハトフルとのつながりを感じずにはいられませんでした。
紀元前5世紀ほどの像のようでそのころは既にエジプトとの交流があったはずですから
似たような考え方や祀られ方があってもおかしくありません。
気になっていたのですが、何がこの違和感を感じさせるのか気づきませんでした。
しかしミーアに
「目、見てごらん。目だよ。」
と、言われ、緊張が走りました。
私はほとんどの時間をこの像の前で過ごしました。
それを示すようにいかにもエジプトと感じさせる遺跡は他にも沢山ありました。
ギリシャって本来このようなイメージですよね?
ほとんどの博物館ではギリシャ神話を元にした多くの像や彫刻が山ほどあり、美しいものばかりです。
ただたまに違和感を覚える遺跡たちが存在しています。
それらが私の心を奪ったことはいうまでもありません。
ケラミコスは小さな遺跡、そして小さな博物館ですが個人的にとてもお勧めです。
たどり着けなかった古代アゴラもどうにか見つけ中へ。
ファイストス遺跡をはじめ沢山の神殿痕があり、ここから見えるパルテノンはまた美しかったです。
そして私たちは忙しいアテネ観光を追え、翌日サントリーニに向かうのでした。
真実
(このブログは2013年11月26日に公開したものを編集し、再公開したものです)
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真実は「葛藤の解放と純粋な自己なる創造の現実化」をテーマに日々、生きている気ままな幸せ人です。 瞑想を通し、感じたこと、学んだこと日々の経験から感じたこと、学んだこと。 様々なことを様々な形で自分の変化と共に歩む真実なりの方法をご覧ください。
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