今までの川とは違うちょっと大きさがある川。
まぁそれでも石は並んでいるし、渡る場所は浅そうだから大丈夫かな。
しかしミーアの視点はその先にあった。
川を渡った先は土の急な登り。
そこには人が滑った跡が全体的にみられる。
はぁ、ここを進むのか。
注意を促す道が続いた上に、さらに安全とは言えない道が待っている。
ニュージーランドではビギナーコースと言いながら危険個所が出てくることはコロマンデルぬかるみコースで実証済み。
ここも同じか・・・と心を決める。
しかしミーアは違った。
「先に進みたくない。」
聞けば、最初の窪みを渡った時点でなんだかコースに対して不安を感じ、その後も川越えが続き、ぬかるみ道が続いている。
もっと先に行って、もっと危険を伴うような箇所が出てきた場合の立往生を考えれば、自分たちの道具では十分とは言えない。
ヘッドライト、テント、ロープもないし食材だって1日分もない。さらに救急セットだってない。
怪我して帰れなくなった時のことを考えると怖い、と。
私は行けると思うけど裏付けはない。
不安を持ちながら進むと怪我やしやすくなる。
不安が怪我を呼び、怪我した時に「やっぱり」となる。
この”やっぱり”は決して得たくない。
「ミーアが進みたくないから進まなくていいよ。心配がありながら進むのが一番良くないから。」と伝えた。
でもそれは本心とは言えず、コースを中止して今日の予定を崩すという落胆を隠している。
その心をミーアも読んだのか、申し訳なさそうにさらに彼の心配を教えてくれる。
確かに天気予報は晴れ予報かもしれないけど一行に雲が多い。
もし雨が降り、ここの川の水量が上がればリターンしたくても戻れなくなる。
「雨は降らないと思うよ。」と伝えても”今”の空がそうはいっていない。
とりあえず互いに決定にかけ、ここで休憩を取ることに。ミーアはコーヒー、私はティー。
暖かい飲み物で心身温めて、さらに意見を交わす。
「戻りたいけど負けた気がする。」とミーア。
ミーアはよく物事を勝ち負けで判断する。
私との関係もよくこの勝ち負けで説明されて、そんなこと考えを持ち合わせない私が憤慨することがたまにある。
「私は負けた気なんかしないよ。」
ミーアは自分の負けに私を巻き込むのが嫌だったみたい。
しかしそんなこと思いもしなかった私のひょんな言葉が彼に安堵を与え、中止が決定。
「ここで進むのか折り返すのかが大きなターニングポイントって感じがする。」
ミーアはターニングポイントを直感で知る能力がある。
私との出会いに関しても同じことを言っていた。
だからその感、信じるよ。
進む必要はない、来た道を折り返そう。
本音は残念。
19kmコース行くために早く起きて、いろいろと準備をした。
さらに瞑想ではこのマンゴヌイでの旅は最高の時間になると言われ、その上で変更を余儀なくされている。
でも無理に進むことは決して良くない。
心は反抗的にすねてはいるものの、私はミーアとの身の安全を選ぶ。
既に6km歩いてきている。
時は10時、3時間かけて約1/4来ているから時間的には調度良く進んでいることになる。
あっ、引き返すとなればあの窪地にまたチャレンジすることになる。
まぁ、しょうがない、それも自分の選択だ。
戻る途中、ミーアは何度も私の謝る。
彼らしくなくない。
だいたい感情的になり思いをぶつけて後で謝るのは私のパターンで、彼は同じことがあっても謝ることはない。
それにこの折り返しの原因になったのは別に彼だけのせいじゃない。
忘れ物を多くして気づかなった私にも原因はある。
そのうちの1つとして今回のコースの難易度を調べていなかった。
いつもはDOCサイトで難易度を調べてから決定するのに、今回は知っているコースと思い込み、調べるということすら頭になかった。
今回の旅での教訓はどんなに短い期間の旅であれ準備をしっかりと行う。
そして初めてのコースは事前チェックを怠らないこと。
それを再確認できただけでもこれは良い旅と言えるだろう。
真実
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真実は「葛藤の解放と純粋な自己なる創造の現実化」をテーマに日々、生きている気ままな幸せ人です。 瞑想を通し、感じたこと、学んだこと日々の経験から感じたこと、学んだこと。 様々なことを様々な形で自分の変化と共に歩む真実なりの方法をご覧ください。
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