杉道を進めぇー、進むぅー。
なだらかな道にちょっと出てくる急な坂。息切れしたころに終わり、心拍数を軽く上げてくれる。
陣馬山頂までの登り道はもう二度と出会いたくないけど、このくらいならたまにあってもいい。
すると出会う素敵な子。
見えるかなぁ、ゴールドの体に黒いラインと青なしっぽ。
トカゲさん、ミーアのいい眼が見つけてくれた。
木陰多しな杉の道から先に見える強い光、行ってみたら開けた場所。
久々に体全身に太陽浴びると暑い、いつこんなに気温が上がったのかしら。
立ち並ぶ杉の先には山景色。
上を見れば、あまりにもおりこうさんに配列された杉さん。
その正しさに圧巻。
景信山に向かうに別れた2つの道。
左は登りで右は平坦巻き道。
ならば巻き道選ぶっしょ。
メジャールートの良い点はこうあって標識が多いこと。
念のため、マップアプリは持っているけど、やっぱり丁寧に案内されていると正しい道を行っているという安心感が増す。
すると頭に小さな不安がよぎる。
ちゃんとヘッドライト持ってきたっけ?
それをミーアに告げるとご機嫌斜め。
そう山男ミーアは私たちのリーダーであり、安全のための必須アイテムを忘れることはリーダーの意思に反することになる。
ここからミーアの荷物チェックが始まる。
「テーピング持ってきた?」
「持っていない。」
「僕が持っている。」
「バンドエイド持ってきた?」
「持っていない。」
「僕が持っている。」
偉そうな彼。
「キンカン持ってきた?」
「持っていない。」
「僕も持っていない。」
「あー、夏の季節は持ち歩かないとね。」
「そうだね、便利だもんね。」
キンカンと言ってもビン入れのあの子ではなく、ハイキング用の軽量プラスチック制の別会社のもの。
だけど家ではキンカンは愛用しているため、名前はすべてキンカンとなっている・・・のである。
「冬用帽子持ってきた?」
「持っていない。」
「僕、持っている。」
「防寒シート持ってきた?」
「えっ、うちにないよ。」
「あったよ、僕、持ってきた。」
・・・・・・
あれっ、私、気づいたことがある。
「そんなにいろいろ持ってきているからリュック重いんじゃないの?」
確かに山での安全対策グッズは必要。でもここそんなに上級コースじゃないよ、こんな山の中でもお店ところどころにあるし、いつでも下に抜けられるルートあるし。
私のリュックは小さいから限界がある。
でもデカリュックを選んだミーアのバックは日帰りリュックとしてはとんでもなくいろんなものが入る。
「これでわかったじゃん、なんでリュックが重いのか。」
彼は照れ臭そうに笑うのであった。
真実
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真実は「葛藤の解放と純粋な自己なる創造の現実化」をテーマに日々、生きている気ままな幸せ人です。 瞑想を通し、感じたこと、学んだこと日々の経験から感じたこと、学んだこと。 様々なことを様々な形で自分の変化と共に歩む真実なりの方法をご覧ください。
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