聞けばここから150m先に50個ほどのお地蔵さんがあり、おじさんが見つけたらしい。
みんなに見てもらいたいからこの辺を手入れしているのだとか。
道沿いは凹みがあったり、石砂利だらけだけど脇の草を刈れば歩きやすい平坦な道が広くなるという心遣い。
嬉しいばかり。
「まぁお地蔵さんも見かけたら寄ってみて」と照れ臭そうに言ってくれた。
蚊が多いからノンスリーブに短パンの格好は良くないと注意されたけど、スティックを持ちリュック背負ってハイキングシューズ履いている姿を見てこう言ってくれた。
「大丈夫だろう、絶対怪我しちゃいけないよ。ゆっくり進みなさい。」
改めて教えてもらった山での掟。
海外ではハイキングの格好はかなり軽装、ついついそれに慣れている私。
この不思議な出会いを大切に前進しよう。
確かに両脇の草木が短くカットされていて、歩きやすくなっている。
さっきのおじさんやっぱり森の精ではなかろうか。
そういうとメルヘンに聞こえるが実は山の中でおじさんに助けられたり助言をもらうのは初めてではない。
結構前の話になるが奥多摩の武蔵御嶽神社に行き始めの頃、山道で迷子になった。
するとどこかたらともなく現れた木こりのおじさんに、「そんな恰好で歩いて」とこちらもまたまた服装に文句を言って、唐突に話しかけてきた。
ちょっと嫌な気分になり行きかけようとしたら「どこに向かっているんだ?」と聞かれ、ケーブルカー乗り場に戻りたいことを伝えると方向を教えてくれた。
その甲斐あって最終のケーブルカーにぎりぎり乗り込むことができたのだ。
今日出会ったおじさんは山で修行をされている身でもないのに、自分が見つけたものを見てたほしいからとみんなのことを考えて自ら草刈りをしてコースを整えてくれている。
自分のことばかり考えている私とは違う。
何か大きなものに触れた気がした。
この先も道が険しいのはおじさんが教えてくれた通り。
凹凸がなくなり平坦道になったと思ったら再び砂利道、そしてまた凹み道を繰り返す。
道沿い時おり顔を出している人工物がいる。
用水路か何かに使われていたのかな、パイプ。
ポツポツポツ・・・雨の音が聞こえていると思う。
生い茂る葉のおかげで濡れることはない。
聞こえるのは自分たちの足音と雨が滴る音、草木の湿った匂い森の恩恵をミーアと二人締め。
感激、そう、これが私たちがハイキングを続ける理由の1つ。
森の恩恵を感じて自らの豊かさを知る。エネルギーを感じられるだけの余裕がないと見落としてしまうけどこうやって向かい合える時、生きている至福を味わえる。
進むと道が2つに分かれている。
片方は平らな土道、もう1つは凹凸が激しい道。
気持ちは平らな道を希望するとナビはもう一方の道を指す。
しかし平らな道の先を覗いてみるとどうやらちょっとした広場になっているみたい。
山の中にこんなに平らな場所があるなんて不思議、なんだか空気も透き通った感じ、気になった。
広場を見渡し土道に沿い目を運ぶと・・・
あっ、沢山のお地蔵さん。
これって妖精おじさんが見つけた子たちじゃない?
真実
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真実は「葛藤の解放と純粋な自己なる創造の現実化」をテーマに日々、生きている気ままな幸せ人です。 瞑想を通し、感じたこと、学んだこと日々の経験から感じたこと、学んだこと。 様々なことを様々な形で自分の変化と共に歩む真実なりの方法をご覧ください。
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