アクロコリントは古代から19世紀まで利用されており、現在残っている城壁は1500年代(確か)ほどに作成されたもの。
掲示されている内容を見ても古代ギリシャからしてみれば近代に近いものばかりの説明だったので、なんだか自分との繋がりをあまり見出せない気がしてちょっと落胆していました。
しかし入口すぐから見えた景色は絶景そのもの
当然、ミーアファミリーはこの絶景に心打たれました。
上を眺めると城跡は結構、急勾配で一番上の城跡まではそう簡単に行けそうもありませんでした。
また途中で降りてきた人に「too hard.」と言われ、皆の気持ちは少し折れていました。
確か城壁は3段階にいたと分かれていたと思います。
最初の門が入口、そして2つ3つと門を越えると
ここは他の遺跡とはちょっと違い、遺跡の中に自然に成長した草原が広がっているのです。
あれっ?
急に喜びの気持ちが起こり始ました。
知ってる。この景色知っている・・・
感情がこみ上げてきたのです。
しかしここは古代のものではないという思いが頭を占領し、今思えばサントリーニのティラシア島の時と同じ感情が・・・。
そして複雑な思いながら横を見ると屋根がまだ残っている建物を発見しました。
なんだかとても気になり、ミーアをつれて急ぎ足で向かうと・・・。
どうやら中に入れるようです。
私は気になって中を覗きに行きました。
すると・・・
信じられない。なんとここは今も利用されている教会だったのです。
太古から伝わる匂いと、ここに助けを求めた人々の魂の願いのエネルギーを一気に感じ溢れ出しました。
通常、教会や神社仏閣の中では写真をとらないように心がけているのですが、
ここではどうしても手をとめることが出来ません。
しかし、案の定、すべての写真のピントはずれていました。
ここの教会の祭壇とおぼしき場所に飾られてあったのが
ギリシャ十時です。
そうです。45度角度を曲げられていましたがミケーネ博物館で見た金の飾りと同じ形をしているのです。
感動の思いはあふれ、私は一気に疲れが飛んでいきました。
教会の外からの美しい風景を見ることが出来、皆、そこで外を眺めていました。
しかし、私は自身の鼓動を感じ取り、どうしても上まで行きたくなりました。
皆を誘ったのですが、ミーアもミーアママもお断り。
しかし、ミーアパパは一緒に来てくれると言いました。
びっくり。なぜならミーアパパは歩くのが嫌いなことを知っていたからです。
しかし私は喜びに暮れ、一緒に中腹まで上り詰めました。
周りには芝生が成長していましたが歩く道は城壁が崩れたような石ころ道。
ビーチサンダル、ロングスカートではまったくの不釣合い。
それなのに疲れることはなかったのです。
中腹まで辿り着くと先ほどの教会はこんなに小さく見えました。
小さく見えるミーアとミーアママに手を振って合図。
ここには水路があり、二人で覗いてみたのですが鍵が閉まっているので内部は見えず。
そしてミーアパパはここでリタイア。
「ここで待っていてあげるから一人で上まで登ってきなさい」
ミーアパパは座り心地のよさそうな石を見つけ腰を下ろしました。
そして私はうなずき、前進を進めました。
このときの私は間違いなくここが自分のいた場所だと確信していました。
DNAが体に記憶を委ね始めたのです。
家族と一緒に導かれ、一人二人と私を下で待つ。
私は一人で頂上まで行かないといけないんだ。
そしてそれを指し示すようにミーアパパは一緒に中腹まで来てくれたんだ。
もしミーアパパが行かないと言ったら、私もあきらめていたことと思います。
後ろを振り返るとミーアパパがこっちを見て手を振ってくれています。
それはまるで血の通った親が子供を遠くから見守る表情そのものでした。
彼の顔までは確認できませんでしたが、彼が笑っていることはすぐに気付きました。
そしてその後ろからミーアとミーアママも私も見守るように手を振ってくれました。
私は今、一人でこの地と向き合うため、前進します。
真実
(このブログは2014年1月17日に公開したものを編集し、再公開したものです)
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真実は「葛藤の解放と純粋な自己なる創造の現実化」をテーマに日々、生きている気ままな幸せ人です。 瞑想を通し、感じたこと、学んだこと日々の経験から感じたこと、学んだこと。 様々なことを様々な形で自分の変化と共に歩む真実なりの方法をご覧ください。
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