バスでの混雑から逃れようと本を読み込もうとする私。
しかし、バスに乗り込みしばらくすると先ほどパンフレットを配っていた男性がマイクをもって運転席隣の前方で話し出す。
おっ、なんだかバスツアーの感じだぞ。
彼はボランティアで赤城山観光を盛り上げるために案内を買って出ているようだ。
今日から読み始めとなった本、内容が面白い・・・
でも目の前で話しているおじさんのマイクを通した声が車内に響き、また一生懸命話している姿を無視するのも悪いと変な良心がうずく。
ここは素直なツアー客を演じ、しっかり話を聞こうと彼のほうを見ると目が合う・・・照れる。
なので目線をちょいずらしながら話を聞く。
本も面白いが、おじさんの話もなかなかためになる。
町おこしで作った車でも通れる大きな「赤城大鳥居」、以前は一番だったけど抜かれて現在は3番ということ。
そして赤城山は特定の山はなく、群馬県中央に位置する最高峰の黒檜山(1828m)を主峰とした1200m~1800mの峰々からなる複成火山。
寺でいえば延暦寺みたいなことだな・・・と納得。
住宅街を抜けると一気に自然の道となり、景色を楽しみながらアナウンスに耳を傾ける。
昔、周辺は水路がなく乾いた土地だったが、人工水路を作り豊かな田園づくりへと目指して、着工したにたも拘わらず、出来た時には既に他のルートから水路が引かれ、作った水路は目的とは別の用途で利用されることになった。
天気が良ければ関東平野が見渡せるけど今日は霧が少しかかっているので見るのは難しいだろう。
私たちがハイキングを予定している黒檜山頂上からは大沼の景色が望めないので、地蔵岳ハイキングのほうがお勧めとのこと。
どうして黒檜山からの景色が望めないかと言えば、赤城山の自然保護条例で草木は切ってならず、そのため草ぼうぼう状態となり、展望エリアが作れないらしい。
白樺純林地帯は昔の人がここ周辺の木を白樺の木と間違えた。
その名前だけが独り歩きしていしまい、仕方がないので白樺を他の地から分けていただき、移植して今に至るなどなど。
ちゃんと聞くと面白い話の数々。
本はいつでも読めるけどこういう案内はやっぱり”なう”で楽しむべきだね。
途中に富士温泉という場所があり気になっていた。
バスは片道1500円、1日フリー乗車券は3100円。
支払いは後払いで、その時にフリー乗車券も車内で購入できる
もし富士温泉に入るなら乗り放題のほうが安くなるからどうしようかなぁと思いつつ、到着した温泉。
ここでもアナウンスは役立った。
「天井が壊れているせいで秋まで閉まっています。」
ならば入れぬなっ・・・・と片道買い決定。
アナウンスは途切れることもある。
その時は本を読み、眠たさくれば目を閉じる、アナウンス始まれば耳を傾ける。
緑一式で見とれる風景、ここにハイキングコースがあったら面白いだろうに。
そして道は細くなり、バスの運ちゃんの技術が光る。
対面車線でも追い越し車線などない道。
後ろぞろぞろ普通車を通すために、対面車がないここぞというタイミングに彼らを先に行かせる。
そして細い道を共有している自転車もなんなく抜いていく。
自転車が結構な数がいて、8月の大会に向けて練習中とおじさんアナウンス。
大沼が近づくと各バス停に停車する。
自分たちが行きたいコースの近いバス停などまでは調べておらず、とりあえず終点のビジターセンター下車でいいかなと。
しかし皆、思い思いの場所で降りていく。
私の隣に座っていた人も途中下車。
さらにお土産屋なども多く並ぶ大沼停留所では結構な人が降りたので、ここからどのルートに行くのかな?と興味がそそられる。
そしてバスはビジターセンターに到着。
バスを降りると目の前にガイドおじさんが。
「ありがとうございました。」楽しませてもらったお礼は直接伝えるに限る。
彼の行動にいろんな思いを持つ人がいるだろうけど、赤城山の活性化を願ってボランティアで行っている身、学びを得た私は応援したい。
ちまにみミーアは彼の声をかき消そうとオーディオブックのボリュームを上げたけど、結果、負けてついには彼もアナウンスに耳を傾けたそうな。
真実
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真実は「葛藤の解放と純粋な自己なる創造の現実化」をテーマに日々、生きている気ままな幸せ人です。 瞑想を通し、感じたこと、学んだこと日々の経験から感じたこと、学んだこと。 様々なことを様々な形で自分の変化と共に歩む真実なりの方法をご覧ください。
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