最初はこのルートが終わったら、大沼一周してぇとか考えていたけど、自分たちのペース考えたら、バスの時間にちゃんと戻れるのかすら心配になってきたぞ。
まぁ心配性なだけにタイムリミットを課せられると簡単にドキドキしてしまう。
それでも今は昼過ぎ、後4時間はあるんだから焦る必要はない、自分に言い聞かせてみる。
黒檜山ルートに戻るとやはり看板付近には人が多い。
学生や他の人で混雑し、カップラーメンを食べている姿を目にする。
匂いが鼻に届くと、おにぎりを食べたばかりでも「おいしそう」と感じてしまう。
なんだろう、あのカップラーメンの人をそそる匂いは。
駒ヶ岳は標高は1689m、黒檜山1828m、直下に上っても139mもある。
なのに下りスタート。
下った分、また登らなんといけんよっ。
「また下るんだね。」
「山だからね」と前にも聞いたミーアの返答。
土道は少し滑りやすい、その後、階段。
反対側から来る家族に出会う。
リーダーらしき人が道を空けるように声をかけてくれる。
しかし毛虫がいるらしい、それを避けるために道がなかなか空かない。
「すみません。」毛虫を怖がりながらもこちらを気遣う。
「ゆっくりでいいですよ。」と返答。
避けたいものを避けずに道、開けろというほうが無理なが話。
気遣いいただければこちらの対応も変わるというもの。
ここはお互いさまと素直に待ちたくなる。
これから待ち受ける登り道を前に健やかな道を進む。
尾根道はやっぱり気持ちがいい。
木陰、日向を繰り返し、メルヘンタイムを楽しむ。
日向から木陰にやってくる日傘をさしているおじさんに声を掛けられる。
「サンダル?」
私たちの足元を見て驚く。
「あっ、そうですけどこれハイキング専用サンダルです。」
そして底を見せる。
「あーっ、本当だ。でも黒檜山は岩が多いよ。間に入ったら怪我するよ。」と脅される。
まぁよくある忠告。
ニュージーランドでハイキングをしている時、このようなサンダルを履いている人はよく見かけた。
しかし日本ではまだ珍しいのかもしれない。
服装も注意させるポイントの1つ。
日本ではハイキングというと薄手のインナーを来ている。
しかしそのような姿、海外ではほとんど見かけない。短パンにノンスリーブ。
こっちのほうが楽で安く揃えられるので私たちは後者。
だからこの点も比叡山で言われたばかり。
「はーいっ、気を付けて降ります。」と若干、反抗的に答える。
それでもずっと危ない、危ないを繰り返すおじさん。
「はーいっ。」とだけ答える。
確かにここに来るまでの間に、サンダルと足の間に木の根が挟まったりして靴の調整をしてながら来ている。
こけやすい私は山では調子に乗らずに気を付けて歩いているし、こんな山の中で今更そう注意されてももう何もしようがない。
何度か注意を繰り返し、やっと解放してもらえた。
強がっていても、こう何度も言われると心配が出てくるよ。
「大丈夫かな。」
おじさんがいなくなった後に心配をミーアに打ち明ける。
「大丈夫だよ、ちゃんと気を付けて降りよう。」
そうだよね、自分たちにできることはそれしかない。
自信と安心を取り戻し、黒檜山へと進む。
真実
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真実は「葛藤の解放と純粋な自己なる創造の現実化」をテーマに日々、生きている気ままな幸せ人です。 瞑想を通し、感じたこと、学んだこと日々の経験から感じたこと、学んだこと。 様々なことを様々な形で自分の変化と共に歩む真実なりの方法をご覧ください。
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