いいハイキング、夢気分を味わった後は現実に簡単に戻れる急な登り。
すでに何度も繰り返している上り坂に、「またかぁ~」と諦めムード。
うんっ?
何か叫んじゃっている?
ムンク的に?
坂は多いが、楽しませてくれる自然も多いルート、三峯神社表参道ルート。
こんな感じを歩ていると・・・
突如聞こえた「おーっ」と響き渡るような大の大人の声。
二人で察する。
あー、さっきの彼だね。
やっぱり滝に入ったんだ。
彼らなりの儀式の習わしなのかその後も何度も聞こえてくる大きな声。
オーッという時もあればハッハッハの連続音。
上に行けば行くほど音は響く、だからその声が耳に就く。
「うるさいんだよ。」
ついつい本音が口から洩れる。
そして次は女性の声。
発狂しているような獣声。
自然に囲まれた楽しいハイキングの最中に嫌になっちゃうよ。
「勝手に浄化されるのはいいけど人の邪魔にならないようにしてよ。ってか清浄の滝に自分たちの汚れを浄化してもらうことで自らが滝を汚していることに気づいていないのかね。」
文句たらたら聞かされるミーアも溜まったもんではないだろう。
神聖な場所として長年の間、多くの人に親しまれている場所にどんな形であれ無断に入ることを私は決して良しとしない。
だからこそ文句もけっこうな口調になってしまう。
「勝手に入っていいのかね。」
「多分、神社の人に言っているんじゃない?」
「そうなのかな、御嶽山の滝行は必ず神職が一緒だったよ。」
「お金を払えばそれくら許してもらえるよ。」
ミーアの推測を聞いた後、響き渡る発狂声、アゲイン。
最初は彼らの邪魔にならないようにという気もあり、滝を見て満足した後、早々に立ち去った清浄の滝。
でもこうやって発狂をずっと聞かされていると、気持ちを逆なでされ、彼らがとんだすごいことをしているんじゃないかという気もしてくる。
今思えば、彼らは登っている時に挨拶したら親しみよりも目を合わせないようにしていた。
特に女性はうつむいたままで視線はずっと下だった。
ため込んでいるものに意識を向けていたのかもしれない。
人は少ないといえどシルバーウイーク、どれほどの人がその声や姿を見るのだろう。
自分も精神世界に重視を置いている身分。
いくら自己が癒されたいと思えど、場のエネルギーを乱す上に、視覚と聴覚で他人にも何かしらの影響を与えていることをもっとちゃんと意識してもらいたい。
それをしないからこそスピリチュアル的全般を怪しいものとして捉える人たちが出てくるのだ。
私たちは何であれ、この現実世界の中ですべてものエネルギーとともに生きているからこその配慮。
まぁ自然はそんなことも大きく包み込んでくれるんだろうけど。
すると、私たちの背後から別の男性の姿が。
気を取り直して、変な子見つけた。
ゲジゲジ。
ズームしてみると蛾が沢山くっついているようにも見える。
ミーアも気になった様子、かわいい子だね。
息を切らしながら発狂声を聞きながら、私たちは続く坂道を上り続ける。
真実
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真実は「葛藤の解放と純粋な自己なる創造の現実化」をテーマに日々、生きている気ままな幸せ人です。 瞑想を通し、感じたこと、学んだこと日々の経験から感じたこと、学んだこと。 様々なことを様々な形で自分の変化と共に歩む真実なりの方法をご覧ください。
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