とりあえず目の前の景色がいろいろと理解ができない。
中禅寺湖を囲む素晴らしい紅葉に、なんと男体山まで美しい紅葉。
同じ季節の同じ場所、一斉に紅葉になるのは当たり前だけど多分、人生初めてだと思う。
一面パノラマ紅葉に囲まれるのは。
大人になっても初めての体験は受け入れるのに時間がかかる。
びっくりした脳は状況を整理するのにフル活動で、体のちょっとした機能が落ちる感じ。
体を動かすのにちゃんと意識を向けないとその風景をぼーっと見つめているだけになる。
男体山に心も体も奪われながら、どうにか一歩一歩展望台に近づこうとしていると急に雨が降り出した。
ポツポツ雨ではない、スコールのようなちょっと強い雨。
「リュックにカバーお願いします。」
ミーアにリュックの背を預け、どうせ動けないのならと山を見つめている。
「展望台の下に行ってよ。」
あー、忘れていた、あえて雨を浴びながらカバーすることないようね。
止まった脳はそこまで考えが及ばず、ミーアの言葉で階段下へ。
展望台の上に行くとなんとまぁこれが不思議、雨が止んできた。
強い雨はポツポツポツポツ。
折角カバーをかけたばっかりなのにと思いながらも、近くなった山にもう目を奪われる。
「帽子かぶっている。」
あー、確かにそうみえるね。
こんな貴重な表情が見えるのも雨が降ってくれたおかげと言えばそうなのかもしれない。
落ち着いてみてみれば部分的には紅葉が終わり、葉が落ちている。
中禅寺湖の向かいはもっと雲が低い、静けから覗くその顔も捨てたものじゃない。
展望台下にはペンキで塗られたような真っ赤木々たち。
最高の時に来た、最高の瞬間だ。
時間も限られている、早速神社へと向かおう。
湖沿いの道から行けるけどその道は復路に残しておき、展望台裏の道を行く。
車道にはこれまた真っ赤に色づいたつつじたち。
こんなに艶やかな色合いはみたことがなかったので、最初は本気で人工的色づけされたものだと思ってしまった。
まだまだ自然に対する知識が疎い証拠。
ただ車道を歩いているだけなのに視覚への刺激が強すぎる。
昨年も高尾山や大山で紅葉を楽しんだ。
しかしそこでは多くの常緑樹の中に落葉樹が混じっているため、紅葉していたのは部分的。
でも中禅寺湖は違うんだよなぁ、紅葉の美しさのさらに奥を見た気がする。
私達を歩みがのろい亀さんへと変えてしまう。亀さん現在放心状態で前進中。
あっ、鳥居が見えてきた。
真実
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真実は「葛藤の解放と純粋な自己なる創造の現実化」をテーマに日々、生きている気ままな幸せ人です。 瞑想を通し、感じたこと、学んだこと日々の経験から感じたこと、学んだこと。 様々なことを様々な形で自分の変化と共に歩む真実なりの方法をご覧ください。
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