本格的な上りに入る前に意思確認看板。
ちゃんと準備している?
ここアルペントラックだよ、こんだけ登るよっ。
地図でもわかりやすく現在地と今後の状況を教えてくれている。
自己責任なんだ。
そう山登りは自己の責任をもって行うべきとちゃんと教えてくれる。
気持ちは折れそうだけど、やる気は消えていない。このために準備はしっかりしてきた。
よしっ、いざ進め。
ゆるかそうでゆるやかに感じない、悲しさよ。
無理して足を上げればお尻の痛みが戻ってくる。
止まれば楽だろうけど止まれば後ろから来る人は増え、再び進まなくちゃいけない現実は変わらない。
だからちょっとずつちょっとずつでも足を止めずに進む。
必死すぎて写真撮るの忘れた。
気づけば休憩地点のトイレ。
野性トイレは禁止されているコース、設置されたトイレでのみ行うことができる。
ミーアに利用するか聞かれ、念のため立ち寄ることに。
荷物を下ろした幸せよ。再び背負う過酷さよ。
橋を渡り、坂を行く。
一旦道は穏やかになるも岩場で足を取り、そしてその後はまた急な坂。
周辺景色は道同様、重く固く閉ざしている。
下を見ればまだ点々と人がいるだけだが、気づけばどんどんやってきて抜く。
この先のことを考えてペースは落とさず進もう。
ハットの中では遅い組でもそれなりに早く出た。
荷物が重い私たちは当たり前のこと、荷物の軽い1日コース者たちも息を切らしている。
すれ違う時に軽く挨拶をどちらともなく掛け合う。
このくらいの会話は励みなる。
下を見れば人の数が増えている。
そして景色を見て自分たちがどれほど歩いたかを知る。
美しいなぁ、地球。
気づけばミーアは下のほう、はぐれないように待つことに。
「その荷物はこのコース向きじゃないわね。」と声をかけてくる女性。
「グレートウォークだからね。」と答えると笑顔になる。
多分、この人意味わかっていないんだろうな。
無知に言われる嫌味は風のように過ぎ去る、特に疲れている時は。
道は広くない。
その上、自分たちの歩みがのろいことは知っている。
だから道を譲り抜いてもらうことも多々ある。
後ろきた女性グループがマシンガントークで気が狂ったように大声で話す人がいる。
まるで皆に聞かせるように。
今しか見られない景色が大事か、いつでも話せる話が大事か。
どうやら人によって答えは分かれるようだ。
真後ろにつかれるとうるさいので別の意味で抜いてもらう。
気づけば人の数は増え、列をなすことも多々ある。
そんな中のラッキーな一枚。
ミーアが一人美しい景色をバックに登山。
階段を上り終えると足場が一気に悪くなる。
傾斜があって、大きな岩に小さな岩。
地面は灰で滑りやすい。
そこに重い荷物ときたもんだ。
こんな場所で怪我している場合じゃないから心配性の私はさらにさらに気を付けて歩く。
途中なんだか白いビニールのようなものが地面が見えた。
どうしてこんな場所に?
気になりミーアに聞くと「苔」だという。
苔が渇き切れて、黒い地面の一部となる。
あぁーなんだか無残な姿。
水と緑が豊かな森で見る苔はいつも私に元気を与えてくれる。
でも過酷な場所では平気にその姿を変える他ないのね。
真実
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真実は「葛藤の解放と純粋な自己なる創造の現実化」をテーマに日々、生きている気ままな幸せ人です。 瞑想を通し、感じたこと、学んだこと日々の経験から感じたこと、学んだこと。 様々なことを様々な形で自分の変化と共に歩む真実なりの方法をご覧ください。
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