さぁてハットについたらまずやるべきこと、寝床取り。
キッチン、ダイニング部屋にも2段寝床がみっちりと並んでいる。
でも誰もこの場所に荷物を置いていない。
少なくとも人はいるのにと首をかしげると、やっぱり。別にドアが2つあり。
1つのドアを開けるとすでに数個の荷物。
もう1つのドアを開けたらオランダの彼女しかいなかった。
一段目に4つのシート、上段には3つのシート。
「隣においでよ。」彼女にそう言われたけど、こんなにスペースがある中、あえて隣に寝る必要はない。
さらに端のベットはシートが小さく寝床が狭い。
もしかしたら上段でミーアと二人で寝れば隣の狭い場所に誰も来ないかもとそこを利用することに。
「今日はミーアの隣で寝たい。」
ほらっ。
願い叶ったでしょ、得意気な私。
怒涛の6時間半。
ランチを食べる時間もなかったので、キッチンでサンドイッチをいただこう。
テーブルは2つしかなく向かいには昨夜隣同士で寝たアメリカ人カップル。
パンを広げた瞬間、信じられないほどの鋭い視線。
本能なのか、ずっと私たちのパンを見ているので気が引ける中、作る。
サラミとチーズ、バジルソースにハマス。
二人のコソコソ会話が側にいるミーアの耳に届いていた。
「パンが食べたい。」
「重たいからダメだよ。」
そして彼女のリクエストで旦那さんがチョリソーを持ってきた。
それでもやっぱり私たちのサンドイッチを見つめる視線は痛かったなぁ。
サンドイッチを見られながら会話が進む。
彼らは本当によく話す。
疲れているので少しゆっくりしたいけど間が開けばまた話が始まる。
ミーアがそれに答えるから一緒に聞くほかない。
そこで聞こえてきたびっくり。
昨夜はうるさかったねということで互いに意見があう。
しかしその時、「夜中にガサゴソ音があった」と言って私に視線を送る。
確かに熱くなってズボン脱いだり、トイレに行くとき履いたりしたよな。
そのことかな?
でも・・・・待てよ・・・もしや。
夜寝られなかったとき、羊を数えていた。しかし数えるだけだと寝付きにくいので、指をカウントと一緒に動かしていた。
私は耳栓をしていて気づかなかったけど、もしかしたら寝袋と指が擦れる音、作っていたのかな。
もしそうならごめんなさい。
はぁーこうやって、気づかぬうちに人に迷惑をかけてしまう。
だからこそ気づいた時にはちゃんとマナーを守らないと。
そして人さまがいる時、羊を数えたくなったら音が出ないようにちゃんと気を付けないと。
これも教訓。
食後、ミーアと今後の動きについて考えてみる。
私たちは初めてのグレートウォークということもあり、DOCが勧めるルート通り3泊ハットを利用して進むことにした。
しかしあの若いカップルは既に次のハットへと歩きだしている。
明日は8㎞3時間のコース、さほど長くはなく、今からでも行こうと思えば行ける。
しかし私たちがそのハットを予約したのは今日ではなく明日。
もし今日進むならそこすら通り越し、ゴールしなくちゃいけない。
ならばハットを飛び越しできるのは明日のみ、明日のハットを利用せずにそのままゴールすることは可。
しかし最終日は15.4km5時間45分の道のり。
1日で23.5kmも歩く自信はない。
しかし昨日のようなマナーのない中でのハットでの時間つぶしを続けるなら嫌だなぁとも思うも、疲れた頭は答えを出そうとしない。
ランチを食べながらミーアの一言。
「ビールを飲みたい。」
「ビールもいいけどワインが飲みたい。」
ニュージーランドのソヴェニオンブランは格別だ。
そんな時、女性レンジャーが声をかけてくれた。
ここのハットは雨が降らない影響で水が少ないらしい。
それは昨日も言われた。
しかしとりあえずハットには水があり、また近くにある川の水も沸騰やフィルターを通せば飲めるということだった。
自然の水だからそのままでも飲めるはずだけど、100%安全とは言い切れないからこそ、みんなにはそう伝えているらしい。
アメリカ人カップルは明日の水はこの川からとると言っていた。
そして自分たちが考えている次のハットスキップ案を聞いてみた。
すると最後は長い道だけどなだらかだから大丈夫かもしれない。
だいたい8時間くらいかかるかもと。
おぉ~行けなくないんだね。
とりあえず明日の調子を見て決めることにしようかな。
汗をかき続けた二日間、ホリデーパーク以来、シャワーを浴びれていない。
強風の埃の中歩き続け、髪の毛はオイリーだし汚く感じる。
それがグレートウォークを行ううえでの私の一番の難点だった。
風呂好きだから運動するなら一日2回はシャワーを浴びたい私。
しかしハットにはそんな設備も十分な水もない。
そこで日本からもってきた水のいらないシャンプー。
スースーしてオイリー感も軽減できるみたい。
実際やってみると気持ちい。
まんべんなくスプレーをかけてヘッドマッサージ。
その後、連れたタオルで拭く。
濡れている時は若干オイリーが残っている感じもすれば、乾くとあら不思議、軽減しているわっ。
ミーアは短髪だけど、興味津々君なのでやってあげるとスースーするしヘッドマッサージしてもらえるし、なんだか気に入っていた。
これは強い味方だね、持って来て良かった。
ミーアは体休めも含めオーディオ休憩を取りたかったみたいだけど、ここはベランダが狭く必ず側に誰かがいるからちょっと落ち着かない。
レンジャーさんが教えてくれた滝行かない?
真実
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真実は「葛藤の解放と純粋な自己なる創造の現実化」をテーマに日々、生きている気ままな幸せ人です。 瞑想を通し、感じたこと、学んだこと日々の経験から感じたこと、学んだこと。 様々なことを様々な形で自分の変化と共に歩む真実なりの方法をご覧ください。
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