「このまま砂丘、いっちゃう?」
ノリノリな私。
「そうしたらすごい長い道砂丘歩くよ。途中からでいいよ。」
言われてみれば・・・ですな。
来た道を戻っていると大型バスがやってきた。
うんっ、バスか?
水陸両用車ってやつか?
中にお客はおらず空っぽでまた一台姿が見えた。
行きはよいよい、帰りは面倒。
目的があって進むのと目的を果たして戻るのと気持ちに大きな差がある。
「ヒッチハイクしてみれば?」
歩きに飽きた私はつい言ってみる。
「お客がいるよ。」
「さっきはいなかったよ。」
しかし目の前を通り過ぎれば中にはぎっしり人が詰まっていた。
彼らから私たちはどう映っているのかな?
目の前を通り過ぎ、バスは姿を消した。
砂丘への上りがなだらかな場所を見つけ、ちょいと登り始める。
思っていたよりフカフカしすぎす歩きやすいぞ。
ミーアもやってきた。
砂丘と空だけ。
登切れば見渡す限り繊細な砂の土地。
なんてこったっ、美しいじゃないか。
もし周り全部を見渡してこの景色だけなら、今のような喉が乾いた状態では美しさよりも恐怖を覚えるだろう。
眺める一部に緑があり、人工的な跡があり、先に駐車場があることを知っているからこそ安心して眺めれられる。
贅沢な砂丘と海と空の図。
砂も波打てば、形状が変わる。
登っては下り、下っては登る。
風景に夢心地になり、頭で空想の世界が広がり、視界から生物を学ぶ。
砂丘には風に波打たれ、灰色がかった部分と白い部分が出来ている。
灰色の部分は固めで足が沈みにくく、白い部分は足を取られやすい。
白い部分は常に風に流され旅している自由砂なのかもしれないね。
これに気づけば歩きやすい灰色部分を歩くようになり、ちょっと楽に進めるようになった。
とりあえずはあの大山超えようか。
なだらかに続き、まっすぐ行けるかと思いきや、近くまで行けばめっちゃへっこんでいる。
急滑降できないので迂回しかないか。
あぁー、また下って登るのか。
次に目指すはあの頂上か?
すると先には人の姿。
どうやら彼らは私たちを抜いていったバスのお客様。
ここでボディボードを使い砂丘下りを楽しんでいるご様子。
彼らは彼らで大変で、滑るために毎回自力で登る必要あり。
そのせいか一番上までは登っていない。
そっかぁ、一番上まではいかなくてもいいんだね。
それに気づくと気が変わる。
「本当に上まで行きたい?」
「僕はここから降りてもいいと思う。」
話してみれば同意見。
砂丘世界も沢山楽しんだことだし、ここらで下ろう。
砂丘下りを楽しんでいる人の姿を今度は下から見上げてみる。
自らの動きで視界も立場もこんなにも変わる。
人生と同じやねぇ~。
真実
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
27
|
28
|
29
|
30
|
31
|
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
|
12
|
13
|
14
|
15
|
16
|
17
|
18
|
19
|
20
|
21
|
22
|
23
|
24
|
25
|
26
|
27
|
28
|
29
|
30
|
真実は「葛藤の解放と純粋な自己なる創造の現実化」をテーマに日々、生きている気ままな幸せ人です。 瞑想を通し、感じたこと、学んだこと日々の経験から感じたこと、学んだこと。 様々なことを様々な形で自分の変化と共に歩む真実なりの方法をご覧ください。
プロフィール