崖山の上の広いスペース。
広いお陰で人が多くとも開放感すら覚えます。
ヌブロ岩に引き付けられている人々。
私も同様、せっかくここまで来たんだからと意気込む。
それに反し、ミーアは足取りは重い。
彼はヌブロ岩に近づくもまずは人混み少ない外側の景色へ。
まぁそれもしょうがないと私だけ人の合間を縫って、ヌブロ岩へ。
やっぱりでかないな、この岩。
近づけば近づくほどそのでかさを理解。
人がまるでアリさんサイズ。
ミーアは彼なりの限界近くまでヌブロ岩に来てくれ、無言の中、私に付き合います。
岩の周辺では人が座り込み、話をしていたりiPhoneいじっていたりでスペースがないので、記念写真とってそそくさと退散。
それでもずっと目標にしてきたヌブロ岩、グランカナリアの観光名所としても名高い場所に来れて良かった。
私たちはハイキングを目的としてこの場所にいるのでスティックもシューズもしっかり履いています。
しかしほとんどの人たちは軽装でサンダル履きの人たちも少なくありません。
それにしても乾燥している土地だからこそ道が滑りやすい。さらに道は岩もゴロゴロしていて足場が悪く狭い場所を一列になって歩く場所も。
スティックを支えに進める私でさえ、その足元に注意をするほど。
細い岩場道を順にならい降りた後、後ろから泣き声。
それも発狂に近い泣き声。
最初は感極まったか機嫌を損ねた子供が泣いているのだとばかり思っていましたが、よく聞けばその声は子供の声じゃない、大人の声です。
前を歩くカップルも気になって止まり、その前を行くミーアも止まって様子を眺めています。
私も振り向き状況確認すると、細い岩場道で女性がうずくまって泣いている。
とりあえず精神的な問題や人の気をひきたくて泣いているのとはわけが違うみたい。
家族でしょうか、一人の女性が声をかけるも足を少しでも動かすと大きな声。
多分、道を開けるように伝えているようですが、彼女は動くことが出来ず、他の客は彼女の横のほんの少しの隙間を利用してゆっくり降りています。
ただ彼女はスペイン語、私には何をいっているのかわかりません。
前のカップルは言葉を理解しているようで、彼女に目線を送り立ち止まっています。
しかし私たちはわかならい、このままではただの野次馬だと思い歩を進めることに。
「滑ったのかな?」ミーアに話しかけると小さくうなずきます。
「救急用具も持っていないし、言葉もわからない。それじゃ助けられないでしょ。」確かに。
自分のまとまっていない思いをこう言葉にしていくと納得度も増します。
「とりあえずうちらも気を付けて歩こうね。」
「滑りやすいからね。」
「彼女が大したことがないといいね。」
今できることは言霊を持って彼女の無事を祈り、得た学びを自分たちに活かすことです。
崖山頂上を下りれば松林。
今までの道とは違い、松林も人が沢山。
にも関わらずトイレを催す私。
ここから駐車場までは1km以上先。
でも駐車場までたどり着いてもそこにはトイレはありません。
本当、スペインではよくトイレ問題にぶち当たるほどトイレの数が少ない。
ネイチャートイレをしようにも人が多い。
ただ先に進めむと人がまばらになりはじめ、タイミングを計れるチャンス到来。
ミーアは前を私は後ろに気にしながらそそくさとトイレを終わらせる。
はぁ、一瞬のスキを突くトイレだった。
そして私たちは再び何もなかったように歩き始めるのです。
真実
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真実は「葛藤の解放と純粋な自己なる創造の現実化」をテーマに日々、生きている気ままな幸せ人です。 瞑想を通し、感じたこと、学んだこと日々の経験から感じたこと、学んだこと。 様々なことを様々な形で自分の変化と共に歩む真実なりの方法をご覧ください。
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