早歩きで自然の中を通り抜ける。

既に往路で通った道、川渡りもぬかる道もまるで復習のよう。

危なかっしい道は慎重さを忘れずに。

気づけばぬかるみは浅くなり、歩きやすい。

往路では少しのぬかるみでも気にしていたけど、シューズ全体どろんこ状態の今、そこは歩きやすい道という認識に変わる。

入り口の橋を渡り、ぬかるみから解放された道へ。

はぁ、安心する。

足元がしっかりしているってこんなにも大切なことなんだな。

橋を渡る前に後1kmとミーアから励ましの言葉があったけど、その後の道は言葉よりも長く感じられた。

なんだか心理マジックだな。

気づけば青空サンサン。

すると川から子供が遊ぶ声が。

どうやら家族で水浴びタイム。

靴洗浄エリアに戻り、とりあえずもう一度洗浄。

ほとんど薬液が残っていなかったけどここは気持ちでね。

そして見えてきた我が子、キャンパーちゃん。

がんばった後に出会える我が子の姿は大きな安心感を与えてくれる。

そしてこれが今回の戦利品。

私の足もミーアの足もふくろはぎまでしっかりと泥が付いている。

これもがんばった証だ。

まぁがんばっただけの奇跡は与えてもらえたし、貴重な体験、よしとしよう。

駐車場には他に2台の車、多分水遊び家族のものだろう。

急ぎ足の甲斐あって帰りは1時間20分で戻ってくれた。

看板に表示されているハイキング目安時間は3時間。

急ぎ足で1時間20分ってことは、こんな早さじゃ観光できないよと再びモンキー。

「目安時間には観光時間は含まれないものだよ。」とミーア。

あら、またっ、正論。

どろんこと汗と雨まみれの体をまずはシャワーできれいにするか。

運よく駐車した場所はフラットだから。

「今日は疲れたから夕食作りたくないよ。」

「ならフィッシュアンドチップスにしよう。」

嬉しい提案だね、いつも心をくみ取ってくれてありがとう。

コースとも別れの時間、自然の美しさと厳しさをありがとう。

今日は近くの町、ファンガマタのRSA（Returned and Services Association）の駐車場を寝床に決定。

五感すべてフィッシュアンドチップスを求めて町へと向かう。

早速お店を見つけて注文。

時間がかかると思いきや10分で受け渡しとのこと、その間に私は野菜をカット。

フィッシュアンドチップスを抱えてRSAへ。

思いのほか車が多いなぁ、まぁバーで楽しんでいる人もいるもんね。

オフィスに行くと裏側の駐車場も教えてくれたけど、フラットではなかったので正面の駐車場、他のキャンパー側に駐車。

そしてウフフなフィッシュアンドチップス。

ホキティカという魚を頼んだけどテーストからしてホッケかなと推測。

うまかった。

疲れ切った私は9時には床へ。

仕事を済ませたミーアはしばらくしてやってきた。

真実