傘指し人1名とレインコート3名の一行は降りしきる雨の中を黙々と進むのでありました。
地図のおかげもあって、ずっとお店が立ち並ぶ大きな道を外れることなく待まっすぐと。
そうこうしている間にショッピングモールを発見して、中に入ることに。
ショッピングモールは地元の人たちでいっぱい。
とりあえず雨宿りが出来るようになり、傘を下ろして、レインコートを脱ぐ。
1階に携帯ショップを見つけて、まずはミーアパパSIMカードを購入。
さすが地元、種類は違えどSIMカードも空港より安く購入できました。
2階にある大きめスーパーを探索していると、ゴゴゴゴゴォ-----。
なんともすごい音が。
工事かな?何かの準備かな?
しばらくして再びゴゴゴゴゴォ-----。
もしやと思い、外を見ると、そこには光が。
強雨はなんと雷をも連れてきたのです。
やっぱり雨季ね。
もしかして旅中ずっとこんななのかな? 不安がどんどん形になっているこの状況、心配は大きるなるばかり。
気分転換も兼ねてスーパーを歩きまくる。
水着が古くなってこともあり、日本でゲットしてきていました。
ただ日本の水着は高く、何件も探したあげく安いものを見つけましたが12000円も払うことに・・・。
ミーアパパにそれを話すとすごいびっくりされて。
それもそうでしょう。
タイではなんと300バーツ、約900円で購入できたんですもの。
それも1つはデザインがすごくかわいくて。
まぁ生地の違いとかはありますが、一向に問題のないタイプ。
もう買いましたよ。
2着。
1着でしのごうと思った水着は結局3着になり。
これなら何も心配せずに水着ゲット、タイに賭ければよかったぁ。
雷は相変わらずですが、ずっと待っていても前進できません。
とりあえずビールやフルーツなどちょとした食材をゲットして帰ることに。
どうやって帰ろうとモールの外に出てみるとタクシー乗り場があったので、早速値段交渉。
仕切っているおじちゃんに、ホテル名を告げたところ、はい再びの値上がりっ。
500バーツ。
おいおい、値段どこまで上がるんだよ。
高いことに駄々をこねていたら、別の一行も値段が高いと言って、乗るのを止めて歩いて行きました。
あらっ、歩いて帰れるなんて羨ましいっ。
どうにか金額を300バーツまで下げることができたのですが、いざトゥクトゥクに乗ろうとしたら、運ちゃん達が拒否。
なんとホテル帰るまでの道が洪水状態で、すごい渋滞になっているのだとか。
金額を安くしてもらったのに、乗れないなんて。
「1時間待ってくれ」と。
この時夕方6時。
仕方なく、フードコートに行って早めの夕食を取ることに。
私が見た目おいしそうなお店を選んだところ、みんな同じお店で購入することに。
しかし、やっぱり見た目だけで選んじゃだめだよね。
知らない料理。
ライス麺に茶色いスープとチャーシューが乗っていていかにもおいしそうなんですけど・・・・甘い。
食べると甘いんです。
スープが。
チャーシュー元の味がおいしいのに、スープが甘いからなんだか調子狂う。
しかしミーア男子はそれがお好みだったようで。
ただミーア女子の口には合わず・・・と言っても、完食しましたが・・・・。
とりあえずたっぷり一時間、つぶしてタクシー乗り場に降りる。
そうすると案内してくれたおじさんはそこにいたものの、まだ待つようにと。
もう1時間。
雨はやみ始めましたが、洪水状態がどうにも収まっていないようで。
もうみんな、あきれる。
おじさんも困る。
どうせなら戻ってこなくてよかったとばかりに・・・
さらにおじさんはいつも私に話しかけてくる。
白人3人よりもとりあえずアジア人に親近感が湧くようで。 これはその後もどこに行ってもずっと一緒でした。
ミーアママもパパも彼と話したいのに、彼の目線はずっと私向き。
交渉役とはなんとも辛いもので・・・・がんばれっ中間管理職の皆さま方っ!!
とりあえず近くのベンチに座って待つ。
ただ洪水地域を通らない道で帰れるお客さんはどんどん乗っていくし・・・。
なんだかすごい惨め。
我慢ならんと、私とミーアは道に出て、タクシーを探し始めました。
しかし見つかるのはバイクタクシーだけ。
バイクタクシーと言っても一台でお客さん二人まで、運転手と合わせて3人までは乗せてくれるんです。
ただ4人となるとみんな無理。
さらに人だけならいいけど購入したビールなどの荷物もあるからね。
バイクタクシーに街が本当に洪水なのか聞いてみると
「そうだよっ、ひざ丈くらいまで水が溢れているよ」と。
おじさんの言うことは本当だった。
タクシーが捕まらない状況にさらに落ち込む。
落ち込みベンチに戻り、真実をミーア両親に告げる。
彼らも諦める。
なんていう旅の始まりなんだ。
初日はなかなか両親に会えないし、パタヤに来たら雷雨だよ。
旅の神様は私たちを見放したのか・・・。
落ち込みながら結局再び待つことに。
そうして1時間たったこと、再びおじさんに声をかけてみる。
「もう1時間待ったよ。」
そうするとおじさんも渋々諦め顔になり、一言。
「400バーツでいい?」
えっ、なんとこの場に及んで値上げですとっ。
これにはいつも静かなミーアパパが切れた。
切れて怒ったものの、おじさんは私に話かける、他に帰る手段がない。
「ここは私たちが払うから、お父さんいいでしょ。」と諦めてもらう。
いつもは優しいお父さんだけに悪いけど、ここはしょうがないよ。
お父さんは理解を示してくれ、「いいよ。ただ二度と使ってやるものか」と一言罵声。
おじさん理解できていないといいなぁと願う。
そうしてトラックトゥクトゥクの車内にミーア両親、私とミーアはトラックの後ろ側に乗ることに。
この時夜8時。
最初は順調に飛ばしていたので、なんだっ、洪水収まって大丈夫なのか?
と思っていましたが、5分くらい快調に飛ばした後、一気に渋滞。
渋滞も渋滞。
バイクは車の間をすり抜け、進みますが、車は歩く人のほうがよっぽど早く進んでいる感じ。
スーパーノロノロ運転が1時間続き、ホテルから卸店まで町の反対側なのに20分もかからないで来たのに、何コレ?
そんな時、大きな通りに出たところ、大きくUターン。
うそっ?何コレっ?
なんと行こうと思った道がふさがっていて、通行中止になっていたのです。
これも洪水の影響か。
そのため通行できる道が一本になり、この道にすべての車やらバイクやらが押し寄せ、すごい渋滞を作り上げていたのです。
渋滞に納得。
こりゃぁ、ずっと続くな、渋滞。
諦めの中、トラックの外側は排気ガスの匂いに覆われる。
日本から持参した手拭いで顔を覆う。
しかし手拭いは一枚。
後ろには私とミーア。
一枚じゃ足りません。
まさかここで利用できるとはっ、さっき購入したばかりの水着。
水着のパンツ(新品ですからご安心をっ)を口に当てて、排気ガスからの攻撃を防ぐ。
水着は2枚ある。
手拭いではどうにも薄かったので、最終的に二人との水着を口に当てることに。
渋滞の中でも楽しみを見つけられたことに感謝。
そしてミーアパパからメッセージが届く。
「歩いたほうが早くないか。」
「でも道が分からないし、ホテル前はすごく暗いよ。」
数回のやりとりの後、やはり車に乗っていることを選ぶ。
私たちが乗車を続けることを決断したとき、ずっと横を走っていた大型バスに乗車していた中国観光客は歩くことを決断したようで、ちょっとした荷物と一緒に降りて、歩道を歩き始めました。
するとその先に驚くべき光景が。
どうにか通れる道ですら、なんと洪水状態だったのです。
バイクの人の足首までゆうに水に浸かり、ゆっくり進む。 水はグレーだし、外は暗いし、足に何が当たるかわからない状態。
進める道がこれだったら、通行止めの道はどうなってんの?
すごい体験に、モールで感じた落ち込みは一気に消え、この体験に感謝する羽目に。
この状況を知った際に、私はおじさんに500バーツ払うことを決めました。
こんな状態だって知っていたらそりゃぁ、乗せたくないよなぁ。
洪水部分の途中から車は渋滞から抜け始めました。
歩道を見ると歩くと決めた観光客の人が足を濡らしながら道を渡っている。
乗るって決めて良かった。
そうしてちょとすると完全に渋滞からは抜け、スーイスイに。
その後、5分でホテルに到着。
多く渡すところをお父さんに見られると怒られると思ったので、隠れて渡すことに。
ただちょっと残念だったのが運ちゃんおじさんから「500バーツ?」と小さい声で言われたこと。
そんなこと言わなくとも、私の気持ちは感謝でいっぱいだよ。
「オフコース」と言って500バースを渡す。
車から出てきたミーアパパは状況を把握し、大変な中、ホテルまで送ってくれたおじさんに非常に感謝をし、強い握手を求める。
無事に帰ったその時、深夜12時半。
20分の道のりを4時間半かけて帰るという事件は、貴重な体験であり、もう2度と経験したくはないと思うのでした。
この後、無事帰れた喜びを込めてビールで乾杯し、共有した体験でひと盛り上りするのでした。
真実
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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真実は「葛藤の解放と純粋な自己なる創造の現実化」をテーマに日々、生きている気ままな幸せ人です。 瞑想を通し、感じたこと、学んだこと日々の経験から感じたこと、学んだこと。 様々なことを様々な形で自分の変化と共に歩む真実なりの方法をご覧ください。
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