「OK、行ってきな。」
「一緒に行こうよ。」
険しい道が怖かったこともあり、もう一度戻ろうとは思わないミーア。
しかしお願いすれば了承してくれるのが、ミーアの優しさ。
ありがとう。
一度は行くのをためらった道。
先に進めばもっと道は細くなり一人だけ通れる太さ。
行く人、戻る人、道を譲り合います。
道は崖の細道へと繋がり両端は柵で守られているけど、怖い。
なんとビューポイントとは細い崖の先端。
ここですら手がすくむのに、どうやって行くんだろう。
それにしても前のカップルは余裕だな。
よしっ、自分もすくむ足に「大丈夫だ、大丈夫だ」と言い聞かせ、ゆっくり前進。
カップルの隣までどうにか来れた。
眺めへと目を移す。
わぁ、すごい、あたり一面森の中。
それも自分がすごい高さにいることが実感。
だって展望台の下の景色はこれっ。
ミーア一人で来た時は展望台の上までは来なかったみたい。
カップルは先に下りて、二人だけの短い時間。
「ミーア、足が震えるよ。」
「僕もだよ。」
人とは外見ではわからない、彼は楽しんでいるように見える。
楽しみ半分、怖さ半分の場合、表情に出るのは勝った感情のほうなのだろう。
私はというと記念撮影の写真から見て、顔がこわばっている。
うんっ、恐怖が勝っていたみたい。
頼りない崖山先端をビューポイントにするなんて、よく考えたものだ。
素晴らしい景色を楽しむよりも自分の度胸試しの意味合いのほうが強るこの場所。
次の組も登ってきた、よし場所を譲ろう。
興奮冷めやらぬうちに来た道を戻ります。
なんてすごい体験をしてしまったんだ。
もう一度行かなくてもいいと言っていたミーアの気持ちもわかる。
階段を下り、ハイキングコースに戻るとおばちゃん達がたむろながら話している。
現実にはこうやって戻るんだ。
真実
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真実は「葛藤の解放と純粋な自己なる創造の現実化」をテーマに日々、生きている気ままな幸せ人です。 瞑想を通し、感じたこと、学んだこと日々の経験から感じたこと、学んだこと。 様々なことを様々な形で自分の変化と共に歩む真実なりの方法をご覧ください。
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