小高い丘から離れると風も嘘のように静かに。
足元は砂地で細かい火山岩で決していいとは言えませんが・・・。
でも歩を勧めればそこにはまた別の絶景が広がるとなれば、自然と前へ前へと気持ちは高鳴るもので。
どうにか生き延びている低木。
もし短い期間での滞在ならばロープウェイ運航中止による登山延期に対応できなかったかもしれません。
しかしカナリア諸島まで日本から20時間以上のかけてきているんですもの。
短い滞在ではもったいない。
そう思い、約一か月ほど滞在することを決めました。
それでも7つの島すべて訪れると各島で忙しくなることを恐れ、また島移動の交通費を抑えるために今回は3つの島に絞り込みました。
テネリフェ島はその中でも計11日間と宿泊する島。
さらに登山許可証をテネリフェ到着の翌日に取得したこともあり、延長になってもまだまだ対応可能。
良かった。
外と比べてカフェの中は混雑。
残念無念、ロープウェイに乗れなかった人たちのたまり場になっているようです。
カフェの奥に行ってみると全面ガラス張りでそれはパノラマビュー。
強風ではありましたがその風景とおいしいサンドイッチに苦なく楽しい時間。
運転から解放されたというのも大きなことでしょう。
食後、ロープウエイに向かいます。乗り場までは急な上り坂ではありますが、息切れが始まる。
最初はそのクラクションが自分たちに鳴らされたものなのか違う車へのあいさつの音だったのか理解できませんでした。
なんせここではよくプープー鳴っていて、なんのために鳴らしているのかわからないことがよくあるからです。
しかし、Googleナビが示す道は急な、それは急な上り坂で先を見ればどんどん道が細くなり、それは心配になるほど。
でかめのオレンジジープ大丈夫か?と思うほどです。
道が細くとも相変わらずの路駐。
ミーアがゆっくりと運転していると、私、あることに気づきました。
路駐している車、全て私たちとは反対方面に顔を向けている。
「もしかしたら逆走している?」