入国審査の列の長さ、並びながらも疑います。
一応、審査用に設けられた並び場がありますが、到底足りず列は後ろへと延び、トイレ前の大きな広場へ。
広場から部屋の端に沿って曲がり、もう一度、壁に合わせて曲がり、入国審査場へと降りてくるための階段下まで伸びている状態。
次並ぶ人は階段?
これだけ長い列ができる理由は1つ。
進みが遅いんです。
ノロノロゆっくり前進。
眠気に負けじと映画を見るものの、疲労と満腹で眠気が再びやってきます。
よしっ、それではと、3人席利用だからこそできる技、ミーアの膝の上に頭を乗せて横になります。
これぞっ、人が眠れる姿勢。
足は曲げないといけませんが、横になって寝られ、身体の向きの足の方向も位置も自由に出来る至福の時。
至福の時間をミーアにも。
変わりばんこに姿勢を入れ替え、短いながらもしっかりとした睡眠をとります。
ミーアの待つ席に戻ります。
狭い席で窮屈に過ごしていたため、解放されて体が生き返ります。
そして、気づくこと・・・体が痛い。
いろんなところが凝り固まってしまったみたい。
人がいないことをいいことに、前の席の背もたれに足を乗せて、頭よりも高い位置へ。
ずっと下にあった足は快適とばかり、血の巡りをよくします。
しばらくして二人で足のマッサージしあいっこ。
刺激を忘れていた足はどこを押されても敏感に反応し、脳にまでその刺激が伝わるよう。
マッサージされながらのマッサージにも関わらず、互いに気持ちよさに浸り、眠気すら帯びてきました。
ギリシャ以来、久々に利用するアブダビ国際空港。
飛行機到着後、バスで空港内に移動です。
機内は寒かったので何も考えず厚着の服のまま外に出ると、夜中といえど暑くて湿気を感じるアブダビにびっくり。さすが砂漠の国。
機内で隣に座り、初対面でも楽しく話す人たちもいます。
私とミーアは別タイプ。
気を使いすぎて疲れてしまうんです。
もともと狭い機内、ビジネスクラスなどの広い席を夢見て我慢して乗っていることもあり、可能な限り余計な疲労は増やしたくない。
隣に座ったおしゃべりおじさんは私のイヤホンに気づき、不要に話しかけてくることもなく、私の時間をリスペクトしてくれました。
またひじ掛けもすべてを使うのではなく前の部分を使用。私は後ろの部分を使いたかったので、二人でうまく共有。
さらに足が触れれば避けてくれるなどとっても紳士的。
淡い土色建物に囲まれ日が届かず灰色のイメージ。
建物が入り組んだ町の細道には白い布が風でなびかれ、左右には露店が並びます。
私は道に迷いながら何かを探そうと道を走っています。
そして広場に出るとそこには光が差し込み、眩しくあたりを照らしています。
私は夢を多く見るほうで記憶に残っている夢がいくつもあり、これはその1つです。
旅行ガイドブック、アンダルシアのページは一気にこの記憶を呼び起こし、私に伝えます。
目の前のインフォメーションセンターで、成田行きバスを予約していることを告げると、カウンターを案内してくれました。
意外と近くにあった。
さらにちゃんと看板も表示されていました。