7日目:
朝は二度寝せずにちゃんと早起き。大きな喧嘩後、初めての瞑想で心に静を取り戻し、自分を見つめ直う良い機会。ストレッチを行い、再び熱々シャワーを浴びます。
チェックアウトの12時までまだ時間があるので、タラナキ山周辺のハイキングを改めて探してみると昨日とは異なったコースが沢山見つかりました。どうやらニュープリマスとタラナキ山を同義語のように思っていた私ですが、実は別。ニュープリマスハイキングコースは町周辺のコース。タラナキ山コースは山中コース。それならば今日はタラナキ山ハイキングを楽しむことに。
さらにタラナキ山の情報を集めてみるとビジターセンターがあり、そこの駐車場にはトイレがありフリーキャンプ可。今日はここに泊りましょう。
Dawson Falls Visitors Centre Parking
軽い軽食後、ダンプステーションで昨日の予期せぬ状況で利用したトイレを自ら清掃。自分が汚したら自分で処理です。持参している食材に不安を覚え、近くのミニスーパーでパンを買い足し、ご褒美アイスクリームで一休み。
雲覆われたタラナキ山を目指し、牧場エリアを通過。残り10kmでビジターセンター到着という時にガソリンの残量がないことを知り、近くのストラードフォードという町で補充。山に向かい再び方向転換。牧場を超えて見えた道は高い木に囲まれた茂みエリア。今までとは異なる雰囲気に心も踊ります。
ドーソン滝ビジターセンター到着。思った通り周辺は雲でいっぱい。さらに車もいっぱい。山案内図を見てみるとやはりそこには無数のコース。すると1時間ほどの周回コースを見つけたので今日はこのコースに向かうことに。明日、丸一日使ったコースを検討するにあたり、地図を欲します。幸いビジターセンターで販売していてゲット。
明日の予定も決めて、ビーチサンダルからシューズに変えて、ドーソン滝ハイキングコースへ向かいます。車道を下り、道沿いの看板から森の中へ入ります。滝への直行コースもありますが、私たちは森の中を散策する周回コースを選択。水量が多く勢いのある川、山に育つ植物たちに囲まれたコースは自然と笑みがこぼれます。階段をどんどん下ると出てきた高さ18mのドーソン滝です。
滝も見事ですが、滝壺の透明感抜群の水にも神秘さを覚えます。滝のマイナスイオンを思う存分味わう私。石を積み重ねるお決まりアートに挑むミーア。それを見守る別の観光客おじさん。皆が思い思いに過ごし、人も増えてきたので場所を譲ります。
コースに戻るため下った道を登ると雲も取れ始め、ふもとに広がる牧場風景が見えてきました。車道を超えて別の森の中に入ると今までとは異なるエネルギー。守られる静寂感に育つ原生林。そこはまるで人間が排除された自然の世界。森の中での沢山の出会いに感謝しながら進めば駐車場に戻ってきました。
夕方も過ぎればビジターセンターは閉まり、車の数も減り宿泊を望む数台の車のみ。
温度は一気に下り、雲がかかっていたタラナキ山はその美しい姿を見せてくれました。夜は満天すぎる星空を見ながら、ここにいるからこそ体験できる風景を可能な限り目に焼き付けます。いつも思いますが、星は見える過ぎるとそれに飲まれてしまいそうな恐怖を覚えます。
8日目:
朝7時、温度11.2度、トイレのため外に出てみるとすごーい雲。寒いのを覚悟で夜を過ごしたせいか、冷え込んではいましたが我慢できる程度。他のキャンパーの皆さんもどうやらまだ就寝中。ならばといことで再び布団に入り8時半起床。
山はまだまだ多くの雲に覆われている様子。しかしハイキング前の軽食を取っていると、雲はどこへやら美しいタラナキ山の姿、かと思えばまた雲が覆う。山の天気は変わりやすい。そんな状況なので、ハイキングの際も脱ぎ着出来るよう準備を整えます。
今日のコースはウィルキーズループを抜けてストラッドフォードプラテアウに行き、下りワインゴンゴロを通りビジターセンターに戻るコース。山の中腹を歩き回る予定です。昨日とは異なる入口からハイキングスタートです。
駐車場先の道を進めばそこは一気に森の景色。道は整備されていてその歩きやすさに感謝です。山を雲が覆っているせいでふもとは見えませんが、目の前にそびえるタラナキ山頂はしっかりと見ることが出来なんだか特別な場所にいるみたい。
苦手な吊り橋が目の前に。しかし幅も広く作りも頑丈そうなので勇気をもって進みます。すると見えてきたウィルーキーズプール。小さい滝から流れ落ちる滝つぼ。お水の透明感がなんとも言えません。その後は階段、土道、岩道と登りが続き、息遣いも荒くなります。
頑張っている自分、嫌いじゃありません。森が与えてくれる飴を夢見ながら、しっかりとムチに耐えて進みます。気づけば辺りは緑一色。そして雲が薄くなり見え始めてふもとの景色。この景色だって十分なご褒美。
すると折り返し地点となるストラッドフォードプラテアウの看板が見えてきました。ミーアはそこまで行かずにここでの折り返しを望みましたが、私は折角だからと行きたいと要望。しかし着いた先にはなんと駐車場。タラナキ山は冬期スキー場となるためそのための駐車場でミーアは知ってみたい。
ちょっと落胆しつつも、トイレを拝借。周りにはほとんどが人がおらずアジア人カップルが一組。そこから聞こえてきたのがまさかの日本語。今回の目的地は想定外ばかりが続きます。
展望台に到着した時はふもとは再び雲に隠れ、山もクリアに見えたり、雲に覆われたりを繰り返しています。
ここから復路、エンチャンテッドトラックに入ります。雲は私たちの行く手を塞ぎちょっと先も見えないほど。自然って面白いね。滑りやすい道の周りは想像力を掻きててくれるユニークは植物ばかり。
下りが続き、地図で確認するとどうやらコースの一番下まで来たみたい。またここから登って戻らないとと覚悟を決めるも、緩やかな登りで苦にならず。しかしここでとんでもないものと遭遇。
大嫌いな吊り橋。先ほどまでは苦手な吊り橋でしたが、ここの吊り橋は大嫌いな高くて、細くて、揺れて恐怖感しかない橋。完全拒否な自分はここをいかに避けて駐車場に戻るかを瞬時に考えますが、下って来た分登りたくない。現実を受け入れられない自分は心臓バクバク、半泣き状態。
しかしミーアになだめられ、彼と様々なエネルギーの守りのお陰でどうにか勇気を振り絞り、橋を渡りきります。渡りきった先のミーアのハグして真剣に喜びを分かち合い、先ほどは違う感情での半泣きが再び状態へ。
苦境を乗り越えた心は清々しく、ユニークな木々の姿を視界に収めながら平常心を取り戻していきます。ビジターセンターまで残り30分ほど。
行きに頑丈な釣り橋を渡った川に出てきました。川岸に座り川と山のコラボを楽しみます。折角なのでここでランチ。最初は壮大な景色を楽しんでいましたが、ミーアに誘われ方向転換。するとそこには小さな滝が。贅沢な環境の中、手作りサンドイッチをいただきます。
お腹も満腹になり再びコースに戻ります。終わりが近いこともあり道が広く砂利道、整備された道になります。川から20分歩き、様々な体験を与えてくれたハイキングも終了です。募金ボックスに8.50ドルを収めて感謝の印。
ビジターセンターに行ってみると閉まっています。営業は木曜日-日曜日 9時-16時だけだったみたい。今日は月曜日、良かった昨日、地図を購入しておいて。
疲れながらも爽快感、さぁこれからどこへ行こう。近くの町は昨日、ガソリンを入れるために急きょ訪れたストラドフォード。しかし料金が高いこともあり一泊だけの利用にして、翌日、別の安い場所に動くことに。
ハイキング中はあんなに雲に覆われていた山だったのに、ふもとまでおりるとなぜだかとってもよく見える山、最高のフォトチャンスまで迎えます。そうこうするうちにパークの到着。
Stratford Kiwi Motels & Holiday Park
チェックインするとNZMCAメンバー割引があり一人17ドル。併設されているミニプールも利用可ということで、喜んで向かいます。なぜか勝手にホットスパだと思っていましたが、うんっ、冷たい。冷水プールだ。
そそくさと退散して、キャンプ場探索です。キッチン、ランドリー、トイレ、シャワールームは清掃が行き届いている。そして子供用遊具エリアもしっかりとあります。さらに各サイト生垣で仕切られていてホリデーパークでありながらプライベートが守られている。家族経営とのことでしたが、この配慮に私もミーアも感銘し、もう一泊しようかと検討を始めます。
宿から町中心部まで車ですぐ。今日はご褒美とばかりにフィッシュアンドチップスを楽しむことに。出来上がりまでに時間がかかったせいか注文よりも多い魚と帆立。ラッキーとばかりにおいしくいただきます。
気づけばキャンパーの数も増え、隣には家族連れです。洗い物を終え、キッチン帰りにまさかの風景。パークを囲む木々の間からちょこんと顔出すタラナキ山。昨日は夜になると姿を消していたタラナキ山だけど今日はよく見える。ただ星の数はポツポツ見えるだけ。10数キロ離れているだけなのに、こんなにも違うなんて。
ハイキングも終えて疲れている体にも関わらず夜は寝つきが悪く、太もも裏の痛みにひと悶着しながら眠れぬ夜を過ごします。
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真実は「葛藤の解放と純粋な自己なる創造の現実化」をテーマに日々、生きている気ままな幸せ人です。 瞑想を通し、感じたこと、学んだこと日々の経験から感じたこと、学んだこと。 様々なことを様々な形で自分の変化と共に歩む真実なりの方法をご覧ください。
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