町中心部までさほど遠くなく、目的のダンプステーションまでの道をミーアはちゃんと覚えていた。
私が思った湖沿いではなく川沿いだった。
到着すると一組が利用している。
並んでいそうなキャンパーを見つけたので「待っているの?」と念のため声を変えたら「yes」と返答。
その車の後ろか側に車を停車すればいいもののミーアはちょっと離れた場所に停車した。
「ここにいてうちが並んでいると他の人はわかるの?」
「わかるよ。」
「どうやって?」
返事がなく、再びイラつく二人。
「あっ、これカウリ松かな?」
私が大好きな素朴で大きくてニュージーランドの歴史を見てきた木。
樹皮の感じを確認してカメラを傾けながらミーアに尋ねる。
「うーんっ、でも普通は1つだよね。これ2つがくっついているよ。」
なんですと?
はっ、本当だ。
かわいいとパシッとカメラに収める。
まずは看板の説明を読んでみよう。
1869年マオリと白人の戦いで亡くなった白人の方たちをここに埋葬している。
お墓は4つだと思ったけど奥にもう1つあった。
「マオリにも同じような場所とかあるのかな?」とミーア。
そういえばマオリの葬式様式も知らないし、昔の埋葬スタイルについても学んだことがない。
歴史と共に自分の知識の浅さも知ることになった。
2月3日、朝7時。
目覚ましもなく自然に起きた。
ミーアはまだ寝ているし、なんだかまだ早いかなぁ。
もう少し寝ようかなぁと思ったけど昨日は早く寝て、今日は午後からハイキングをする予定なのでしっかりと起きて仕事をしよう。
清々しい1日が始まった。
しかし温度は15度と寒い。
停泊場所も無事、見つけた今は夕方4時40分。
NZMCAはチェックイン代わりに小屋に設置されているノートに利用期間他書き込み、現金で支払う人はオネスティボックスに入金。
今年から会員サイトからカードで支払うことができることがわかり、私達はこちらを利用。
毎度、細かいお金を用意して支払うのは面倒だっただけに便利なサービス。
その小屋に書いてある注意サイン。
わんちゃんの散歩はいいけどドローンはダメよ。