はぁ、やっとこの先は平坦な道が続く。
と思ったのにぃ~。
案内板は違うところへ私たちを指示する。
このまっすぐ伸びた歩きやすい道はトンガリロアルペンクロッシングのもの。
荷物の軽い日帰りハイカーコースだった。
これから下る道、改めて写真をもう一度。
写真だと3Dの傾斜などが伝わりにくいのが本当に残念。
最後の上りは怖かった。
荷物重いし、お尻痛し、風に飛ばされるし。
でも一番の恐怖はここにあった。
今回のグレートウォークで一番怖ったのがここの下り。
これ知らない方だけど良いショットなのでここでご紹介。
少しずつでいい、進まないと。
一気に標高が上がった、さらに道は斜めで滑りやすく傾斜もきついし、石ころがバランスを崩させる。
荷物の軽い1日ハイキングの人も私と同じほどのスピードになっている。
たまに抜くこともある。
誰だってきついんだ。
でもそんな中歩いてきた、そしてやっと道がフラットになった。
頑張った自分、景色がすごい。
後に引けない状態が前進だけに集中させ、そしてご褒美くれた。
一生懸命を登ってきた。
重たい荷物背負って、お尻も疲れて、抜かされても抜かされてもめげずに前を見て。
マップ見て気づいていたよ。
確かにこの後、さらに急な上りがあることは。
でも、状況よっ、状況。
これならいけるっ!って思える場所を進みたかった。
想定外の道に後ずさりしたい気分。
目の前に現実がどんどん近づいていて来る。
そして皆の足が同じ方向へと進んでいる。
あっやっと太陽のエネルギーを体に感じられた。
太陽の恵みで体が温められる嬉しさよ。
気を付けながら岩ゴロ道を歩いてきたから整備された道に代わると同じ上りでも楽さが違い、心配も軽減。
上りは続くもマップをイメージしながら「想定内、想定内」と自分を安心させるようにつぶやく。
本格的な上りに入る前に意思確認看板。
ちゃんと準備している?
ここアルペントラックだよ、こんだけ登るよっ。
地図でもわかりやすく現在地と今後の状況を教えてくれている。
自己責任なんだ。
2月10日、寝る前にミーアは目覚ましはいらないと言っていた。
5時に起きる人がいるならば彼らが作り出すノイズで自然と目が覚めるだろうと予測。
でも心配性の私は念のためにと目覚ましをお願いする。
5時。
ミーア正解。
一番最初に起きた彼らはコソコソ声で話すのではなく、通常ボリュームで周りを気にすることなく騒音を作り出す。
静かな狭い部屋、簡単に響き渡る。
寝ようにも寝続けられるわけがない。
私が体を起こすと隣の人も体を起こした。
「おはよう」
とりあえず朝のご挨拶。