2月11日 朝7時、自然と目が覚める。
しかし物音がしないのでそのまま寝続けた。
二度寝後、体は既に起きてトイレを催す。
仕方なく外に出るともう1つの寝室の人たちは既に皆起きていた。
雲に隠れているけれど素晴らしい。
昨日とは違い、朝からしっかりと日を感じられる。
目覚めたのは人間だけじゃない。
互いに見張りは付けていたものの、幸い誰も来なかった。
心も体もきれいさっぱりしたところでハットへ戻る。
やっぱり怖いな、この道戻るの。
奥にちょんと見えるのがハット、道なんてないように見えるでしょ。
それくらい細くて、わかりづらいのよ。
さぁてハットについたらまずやるべきこと、寝床取り。
キッチン、ダイニング部屋にも2段寝床がみっちりと並んでいる。
でも誰もこの場所に荷物を置いていない。
少なくとも人はいるのにと首をかしげると、やっぱり。別にドアが2つあり。
1つのドアを開けるとすでに数個の荷物。
もう1つのドアを開けたらオランダの彼女しかいなかった。
一段目に4つのシート、上段には3つのシート。
「隣においでよ。」彼女にそう言われたけど、こんなにスペースがある中、あえて隣に寝る必要はない。
さらに端のベットはシートが小さく寝床が狭い。
もしかしたら上段でミーアと二人で寝れば隣の狭い場所に誰も来ないかもとそこを利用することに。
「今日はミーアの隣で寝たい。」
ほらっ。
願い叶ったでしょ、得意気な私。
まるでラインが引かれたように地面の色が変わる。
灰黄色から、灰白色へ。
周辺の雰囲気が変化する。
今度は岩アート道。
今日だけでどれほどの景色を与えてもらったんだろう。
ズリズリ恐怖におびえながら歩く私。
その横を軽快に私たちを過ぎていく女性、感動したよ。
心を落ち着かせようと周りを見るとやっぱりロードオブザリング景色。
「終盤、悪いやつと全面的に戦い、フロドが指輪の力と戦いながら歩いていた場所だよね。」
ミーアも周りを見て思い出した。
「あー、この端から沢山の敵や見方が出てきた場所だ。」
「うん。」
「よくわかったね。」
「もう3回くらい見ているからね。」
そしてここならナウルホエ山も近い。
大変な道の平和な会話。
先には人の姿アリ。
はぁ、やっとこの先は平坦な道が続く。
と思ったのにぃ~。
案内板は違うところへ私たちを指示する。
このまっすぐ伸びた歩きやすい道はトンガリロアルペンクロッシングのもの。
荷物の軽い日帰りハイカーコースだった。
これから下る道、改めて写真をもう一度。
写真だと3Dの傾斜などが伝わりにくいのが本当に残念。
最後の上りは怖かった。
荷物重いし、お尻痛し、風に飛ばされるし。
でも一番の恐怖はここにあった。
今回のグレートウォークで一番怖ったのがここの下り。
これ知らない方だけど良いショットなのでここでご紹介。