車が見えたあたりでミーアに向かって手を振ります。
気づかないかな?
気づかないやっ、ならばと誰もいないから大声で名前を呼びます。
「ミーア、ミーア。」
しかし出てくる気配なし。
はぁ、ジェスチャーと叫びはミーアに届かず、車まで到着。
ミーアはiPhoneアプリとにらめっこ。
それじゃ気づかないよね。
「とりあえずすごいから一緒に来て。」
こんな時、腰を重たくせずに動いているくれるミーアに感謝。
一人で訪れた道、今度は二人で。
小高い丘から離れると風も嘘のように静かに。
足元は砂地で細かい火山岩で決していいとは言えませんが・・・。
でも歩を勧めればそこにはまた別の絶景が広がるとなれば、自然と前へ前へと気持ちは高鳴るもので。
どうにか生き延びている低木。
もし短い期間での滞在ならばロープウェイ運航中止による登山延期に対応できなかったかもしれません。
しかしカナリア諸島まで日本から20時間以上のかけてきているんですもの。
短い滞在ではもったいない。
そう思い、約一か月ほど滞在することを決めました。
それでも7つの島すべて訪れると各島で忙しくなることを恐れ、また島移動の交通費を抑えるために今回は3つの島に絞り込みました。
テネリフェ島はその中でも計11日間と宿泊する島。
さらに登山許可証をテネリフェ到着の翌日に取得したこともあり、延長になってもまだまだ対応可能。
良かった。
外と比べてカフェの中は混雑。
残念無念、ロープウェイに乗れなかった人たちのたまり場になっているようです。
カフェの奥に行ってみると全面ガラス張りでそれはパノラマビュー。
強風ではありましたがその風景とおいしいサンドイッチに苦なく楽しい時間。
運転から解放されたというのも大きなことでしょう。
食後、ロープウエイに向かいます。乗り場までは急な上り坂ではありますが、息切れが始まる。