あまりの迫力でついつい全体像ばかり目が行ってしまうけど一本一本松には個性があり、美しい。
個性を自信へと促すエネルギーに満たされた木々たちが集まった森、それだけでここのすばらしさが伝わるのではないか。
これでもかって長い松が倒れていた、細いながらも迫力感じる。
多分、歩きやすいように作られんだと思う。
でも実際は石の上に苔が成長して、滑りやすく、足元が安定しない状態で歩くことは怖さを伴う。
ただ大きな岩となると別。
岩ルート、どうやって先に進もうか。
自分なりのルートを模索しながら進むのは集中してとても楽しい。
おっ道に変化あり。
なだらかで歩きやすい。
さっきまでは目の前の坂に気をとられていて気づかなったけど、そういえば日光ではあれだけの人に囲まれていた。
湯元温泉行きのバスから下車したのも少なくない人たち、湖にも人の気配は多くあった。
なのにこのコースでは最初のおじさん以外人に出会っていない。
看板に反比例して入り口は狭し。
すると下山する人と出会う。
「こんにちは。」
「こんにちは。」
他の人も利用している道と知り、安堵が増す。
だけど相手さんはちょっと驚いているようにも見えたけど。
やっと決まったコース、しかし十分な食料がない。
ペンションでは結局おにぎり弁当1つしか頼まず、すでに朝食として食べちゃったからね。
念のためカップヌードルだけは持ってきたけど、万が一のことなど考えるともう少し補充しておきたい。
バスで湯元周辺を通っている時、「コンビニ」の文字が見えたので聞いてみると”おおるり山荘”という宿に併設されていると教えてくれた。
周辺マップも一緒にくれたので心強い。
湯の湖周辺も整備された散策コースになっている。
4分だけ早く乗れたってことは多分、前の大型バスが9時34分発なのだろうと推測・・・外れた。
9時半になり、まず大型バスが動いてそれに続き、乗車中のバスが動く。
あれっ?と思い、時刻表を確認。
なーんだ、間違えていたの私じゃん、バスの出発時刻9時半だった。
良かった、乗れてぇ~。
さらにもう1つびっくり。
男体山前の展望台下にはバス停があった。
私達が持っているバス時刻表にここの停留所名はなかったので、ついついここのバス停は中禅寺湖周辺の別のバスのものだとばかり思っていた。
しかしバスはここにい停車。
軽い瞑想をしながら決めたことなのに、ミーアの意見を聞いたらすんなりと受け入れる。
優柔不断に陥るといつでもミーアの意見に助けてもらうということもあるけど、今回はさらに彼の意見が素直に良い案だとも思った。
今回、初めて中禅寺湖にハイキング目的で訪れて、いろんなことを知った。
男体山にも興味があるし、パスを使ってお得に明智平を訪れる方法も学べた。
東照宮行かずとも二荒山神社本社の神苑は訪れたいし。
次回の楽しみが増えたことで、今出来ることに集中する。
パスも無駄にしないアイディアを与えてもらいすっきりさっぱり。
「そうだよ、最後の最後に悩んで、やっぱりこのコースってなったからこれでいいんだ。」