私たちを抜いて前進を続けた彼が見えなくなった後、今度は女性の姿が後方から現れた。
人の気配でちょっと気持ちは下がりつつも、祝日にこれだけの人数ならOKでしょ。
終わり知らずの杉の坂道、息は簡単に上がってしまう。
道の途中の小休憩、そのおかげもあって目に留まる自然の美。
気持ちの良い滝の展望台で場所確認。
先ほどの川べりに続く道、果たして山道へと続くのかしら。
道を追っていくと残念、道路へと戻り、三峯神社方面の山道へとは繋がっていなかった。
ならば来た道戻ろう。
次にバスが来るまでモーマンタイ、と思っていたけど違った。
鳥居の向かいには駐車場があり、ここに車を停車してハイキングに出発する人もいるみたい。
いやっ、想定外。
トイレで他の女子団体がいて、彼らを見送ってから、ゆとりをもって出発なんて思っていたけど、大丈夫かなぁ。
青空に白い鳥居。
西武秩父駅、結構遠いんだよね。
飯能からの駅だけ数えればさほど多くはないものの、駅間が長い。
思い出深い吾野駅を通る。
ここは母が大事にして、家族の神様として神棚を置かせてもらっていた秩父御嶽神社の最寄り駅。最近、行っていないなぁ。
ここを通り越して、違う場所ばかり行っていていいのかなぁと心によぎる。
横瀬で長瀞行きと三峯口行、2つに分かれる。
長瀞行きの次の駅は御花畑駅、三峯口行は私たちが降りる西武秩父駅へ。
所沢から1時間半ほど揺られて、到着。
残念だな、駅でトイレに立ち寄れなかった。
所沢でも乗り換え時間5分じゃ、利用できないよね。
以前もすごい並んでいたし。
ムフフ・・・。
でも大丈夫、私は知っている。
聖神社ハイキングで学んだこと、西武鉄道にはトイレがついている。
だから電車に乗ってしまえば、いつもで利用できる安心感。
電車に揺らながら読み終わったばかりの本について考える。