「そういうアプリあるよ。」
聞けば写真を撮って投稿するとプロの人が教えてくれるらしい。
確かキノコにもそういうアプリがあるって言っていたな。
ただ反対意見も多く、プロの意見を信じすぎて食したせいで食中毒起こしたり・・・。
なーんて話しながら道を下る。
まぁ裏にはいろんな意味があるんだろう。
あまりの迫力でついつい全体像ばかり目が行ってしまうけど一本一本松には個性があり、美しい。
個性を自信へと促すエネルギーに満たされた木々たちが集まった森、それだけでここのすばらしさが伝わるのではないか。
これでもかって長い松が倒れていた、細いながらも迫力感じる。
多分、歩きやすいように作られんだと思う。
でも実際は石の上に苔が成長して、滑りやすく、足元が安定しない状態で歩くことは怖さを伴う。
ただ大きな岩となると別。
岩ルート、どうやって先に進もうか。
自分なりのルートを模索しながら進むのは集中してとても楽しい。
おっ道に変化あり。
なだらかで歩きやすい。
さっきまでは目の前の坂に気をとられていて気づかなったけど、そういえば日光ではあれだけの人に囲まれていた。
湯元温泉行きのバスから下車したのも少なくない人たち、湖にも人の気配は多くあった。
なのにこのコースでは最初のおじさん以外人に出会っていない。
看板に反比例して入り口は狭し。
すると下山する人と出会う。
「こんにちは。」
「こんにちは。」
他の人も利用している道と知り、安堵が増す。
だけど相手さんはちょっと驚いているようにも見えたけど。