背後から強豪ランナー並みにどんどん皆を抜く女性の姿が見えた。
私の降りているスピードなんて半分くらいだろう。
場所を譲ろうとスペースを空けたら「後ろに自分のグループがいるからいいです。」と、私たちを優先し、友人を待つように止まった。
しかししばらくすれば現れる彼女の姿、今度は素直に抜いていただき見送る彼女の姿。
スタスタ岩場気にせず進むのでした。
木陰ルートを道沿いに進めば視野が広がる。
最初はこのルートが終わったら、大沼一周してぇとか考えていたけど、自分たちのペース考えたら、バスの時間にちゃんと戻れるのかすら心配になってきたぞ。
まぁ心配性なだけにタイムリミットを課せられると簡単にドキドキしてしまう。
それでも今は昼過ぎ、後4時間はあるんだから焦る必要はない、自分に言い聞かせてみる。
黒檜山ルートに戻るとやはり看板付近には人が多い。
学生や他の人で混雑し、カップラーメンを食べている姿を目にする。
匂いが鼻に届くと、おにぎりを食べたばかりでも「おいしそう」と感じてしまう。
なんだろう、あのカップラーメンの人をそそる匂いは。
渋滞から抜けて喜び。
4人組+1を抜く際に、「Excuse me」と言って道を譲ってもらう。
「あっ、ごめんなさい。」笑顔で道を開けてくれた。
本当はいい人たちなんだ、後ろで文句を言って悪かったなと複雑心。
山マナー知っていると誤解も生まれない。
ほっ、開けた丘に到着。