深い眠りを覚ます目覚まし時計の音。
わぁ消さないと、消さないと。
真っ暗の中ベッドの脇、サイドテーブルに乗せた時計を探します・・・探します・・・探します・・・ないっ。
頭が働き始めて気づく、ちゃんと耳を目覚まし時計に傾ける。
あっ、時計はベッド逆側のサイドテーブルだった。
爆睡していたんだな。
とにかく起きられてよかった、良かった。
早速準備に取り掛かります、シャワーを浴びて寒さ対策の洋服を着用。
前回のフェリーから船内は寒いことの学びをここで活かす。
青い壁のシンプルなお店。
天窓は自分で青く塗ったような形跡があり、さらにバーカウンターのシートには手作りシーツが掛けてある。
私は石屋を経営していたときも利便性を追求しおしゃれなお店にできないタイプ。
自然とシンプルにな店構え。
さらに手作りで済むものは手作りで済ませるので、すごくこのお店に共感できます。
スタッフは女性一人。
彼女が切り盛りしている様子。
とりあえずベッドで横になります。
体力的というよりも精神的に大いに疲れている。
今まで精力的に行ってきた自炊。
今日はやりたくないなぁ。
まぁ「作って」と言われれば運転をがんばったミーアのためにひと踏ん張りと思うけど、自分からキッチンに向かう気持ちは起きません。
そのことをミーアに話すとマップでレストランを検索してくれました。
その間に私はシャワーを浴びて、戻るとグランカナリアの宿からメールの返事が来ているとのこと。
「時間の変更はOKだけど11時には到着する?」
ホテルでしばらくゆっくりした後、再び外へ。
近くのレストランはバーと化し、なんだか賑やか。
アルマスオフィスが開く4時半までにはまだ時間に余裕があったので、迂回しながら進むことに。
ミーアの目に観光客の姿発見、ならばとそっちに向かえば見つけた、船。
暇つぶしに車はそのままフェリー乗り場の駐車場に停めたまま町に戻ることに。
クルーズ一行がいなくなった後の町。
がらんとしている。
全開だったお店たちも”売る相手がいないやいっ”といわんばかり、昼休みかもしれませんが多くのお店が閉店。
とんだ状況になってしまいました。
ピザを食べた後の至福の気持ちは一気に冷めて・・・。
「運航中止」
夢にも思っていなかった状況に困惑しているに決まっている自分。
とりあえずフェリー会社が代行として用意してくれたアルマス便に変更依頼をお願いします。
もともとトランスメディタラニアは安いフェリー会社。アルマスにはラパルマからグランカナリアの直行便がないため、乗換が必要。
さらに宿も準備してくれる。
すべての負担となると、私たちが支払った金額よりも彼らが負担する金額は高いはず。
さぁ受付はどこかな?
前回利用したアルマスの受付はすぐに見つかりましたが、今回利用予定のトランスメディタラニアが見つからずうろちょろしている、向かい側にありました。