2月22日(29日目)②:
一度、滑った際に荷物の重さで体を支えられず、ミーアがストッパーとなった。彼がいなかったらと思うとドキドキが止まらない。
この道をビギナーズコースと名付けているDOCの感覚を疑う。泣きそうになりながらどうにか渡り切るとなんとも言えない酒見声が聞こえた。
急な坂の後は急で細い下り坂。足には雨で濡れた草が触れ、水滴アタックに四方から襲われる。道は再びぬかるみロープを伝い降りる場所も。あまりにもしんどい道に訪れたことにすら後悔を覚えていたら、次なる悲劇。雨が降ってきた。
なんてしうちと足がへとへとになりながら滑りやすい岩と木の根道を下る。
すると橋が見えた。雨が降っているのに日が差し込み、森と雨粒を照らし出す。なんて美しんだ。この美しさを見せるために自然は雨を降らせたんだね。二人だけでこんな素晴らしい景色を見られるなんてあれほど言っていた文句も吹っ飛ぶ。
気づけば雨は止み、光だけが残る。吊り橋を渡るとまたしても信じられない風景が。この橋は段々滝の上にあり、目の前には滝と滝つぼ、橋の下にはまた滝があり、それがどんどん下流へと流れている。
壮大なその風景はまさしくプラネットアース。努力の先には自然の神秘が存在していた。
興奮に包まれた先を行く、再び小雨となり、採掘跡のような穴を見つける。すると急にヘリコプターの音が鳴り響く。救助用かと最初は不安になりつつも結果、観光用ヘリと判断。
しかし道は再び険しくなる。土道がなくなり目の前には濡れて危なっかしい斜めの岩だけ。足滑らしたらそのまま落下です。文句を言いながらも渡るしかない。頭
上のパイプが残され、先にトンネル。入り口には水がたまり中は暗い。行きたくないがこれがルートなのだから仕方がない。
ミーアに先に行ってもらうと水たまりは思いのほか深いらしい。見守られながらどうにか渡り切る。
ぬかるみ道を進むとループトラック入り口へ戻ってきた。ここからは来た道を戻るだけ。往路でもループでも時間を使いすぎたので復路は知った道とズカズカ進む。
最初、ぬかるみに遭遇した時は靴も足も汚れることを懸念したけど、いろんな経験を積んで戻ってきた今、ぬかるみなんてなんのその。気にせずどんどん進むミーア、まだちょっと気になる私は避けながら前進。
気づけばぬかるみは浅くなり歩きやすくなっている。雨も止み、橋へと戻ると青空が見えている。川からは子供遊び声が聞こえ、人の存在になんだかホッとする。
シューズクリーナーまで戻ってきて、改めて清掃。キャンパーに戻ってきたときの私たちの靴も足も泥んこ状態。
3時間目安コースを4時間半ほどかけて楽しんだ。経験値も積んだし、自然の奇跡も目の当たりにしたよ。駐車場でそのままシャワーを浴びる。
「今日は疲れたから夕食作りたくないよ。」「ならフィッシュアンドチップスにしよう。」ありがとう、助かります。
今日の寝床はコースから近いファンガマタのRSA(Returned and Services Association)の駐車場に決定。
町に入るとすぐにフィッシュアンドチップス店を見つけ、購入してから向かう。Whangamata RSAには既に車が多めに止まっている。裏手の駐車場も教えてくれたけど残念ながらフラットではなかったので、表の駐車場、キャンパーの隣に停車。
出来立てのフィッシュアンドチップスは暖かく、疲れた体を癒してくれた。疲れってきた私は9時にはベッドへ。ミーアはしばらしく仕事をしてから上がってきた。
ブログには旅のもっと詳しい状況を掲載しています。
ファンガマターポートチャールズ(30日目)①(次へ)→
真実は「葛藤の解放と純粋な自己なる創造の現実化」をテーマに日々、生きている気ままな幸せ人です。 瞑想を通し、感じたこと、学んだこと日々の経験から感じたこと、学んだこと。 様々なことを様々な形で自分の変化と共に歩む真実なりの方法をご覧ください。
プロフィール