9日目:
朝7時目覚ましと共に起床。
旅に出てから目覚ましが必要な時でもその前に起きていたのに、今日はアラームをじっくり聞いてやっと手を伸ばす。眠さに甘んじて午前の予定を変えようとしてもミーアはちゃんと起きたので、自分もそれに続く。
準備を整え8時半に三度目の正直テイデ山山頂に向けて出発。朝が早いだけあり太陽が眩しい。慣れた道をどんどん進みロープウエイ乗り場到着。思っていたよりも車はあるけどどうにか駐車場も確保。
朝、調子に乗ってヨーグルトを食べてしまった。お腹が弱いのに。
案の定、車を降りてすぐにトイレへ。困っているほどトイレは混みあうもの。自分を装い、何気なくトイレに入る。
そんな中、気の利くミーアはチケットをゲット。10時10分発。私おトレイが間に合うかヒヤヒヤしていたみたいだけど、モーマンタイ。
聞けば並ぶことなくチケットもゲットできたらしい。急いで乗り場に向かえば既に多くの人。そこにガラガラのロープウエイが到着。
定員オーバーと言わんばかりギューギュー詰め。ミーアを引っ張りつつ窓側ゲット。
2356mから3555mまで一気に移動。
高所恐怖の私がロープウエイを好きなはずがない。限りなく遠くの景色に集中して意識を散らすも支柱での揺れ、それに伴う皆の声が恐怖を呼び起こす。人は地にいてなんぼと改めて思う。
ミーアは見れば不機嫌フェイス。この人、混んでいるところ本当苦手。しかし上昇するたびに新しい景色が目に入る。なんと雲先からグランカナリア島が見える。それもなんだかオレンジがかり神秘的。恐怖の中、感動の鳥肌が立った。
無事、山頂の駅に到着し、人が雪崩のようにどっと外へ。
新しい自然の経験が待っているにも関わらず人だらけとはちょっと残念だけど、仕方ない、これが有名観光スポットの現実。
眺望台の上から改めて現実の離れの景色を楽しむ。しかしここの温度が低い。防寒着で着込む者の、調子に乗って冬用の帽子を置いてきたことが悔やまれる。
ミーアは空気が薄いというけど私はあまり感じない。
振り返ればテイデ山山頂が見える。登っている人の姿。そこは許可証が必要な場所。私達の許可証はロープウェイ運航中止中に既に期限切れ。いろんな思いがぶり返す。
山頂にいられるのは1時間と時間制限が決まっている。時間を無駄に出来ない。
山頂までたどり着けなくとも周辺にはコースがあるので行ってみよう。整備されたゴツゴツ道を気を付けて歩く。硫黄の匂いがここが火山であることを改めて知らせる。
クレーターのように中央が凹み周辺を山々が覆う姿に、ラゴメラ島の姿。もう見るものすべてが私の許容範囲を超えている。体全身喜びの悲鳴。
しかしミーアの姿が一向に見えない。お互いのペースで歩いていたので彼のすっかりおいてきてしまった。岩場の上に座っていると現れたミーア。彼が指さすほうを見たら何かが動いた。聞けば山ネズミを見つけたらしい。互いの視界の違いに面白さを覚える。
山ネズミと一緒に歩いてきたミーアだが問題を抱えていた。酸素不足によるめまい。どうやら高山病になってしまったようでお水とチョコと渡すと少し回復した様子。
下れるコースも見つけたけどタイムリミットも気になるところ。もっとここにいたいけど、ロープウエイがあんなに混雑している中、山頂では自分たちのスペースを確保できるのはこの時間制限のお陰。
時間を確認すると後20分で戻る必要アリとのこと。まだ反対側行っていないのに、後悔な気持ちがありつつも急いでロープウエイに戻る。
1時間というタイムリミットを守れたのか守れなかったのはわからない。とりあえず混みあうロープ上に再び揺られながら駐車場まで戻る。
スラスラ買えたチケット売り場は人が並び、ロープウエイ乗り場もこちらを見上げる多くの目。駐車場は既に昨日と同じ様子で車、車、車。朝早く来て良かった。
寒かった山頂、もう少しこの風景も楽しみたいし、暖もとりたいので、眺望カフェでコーヒーでも飲もう。カウンター脇においしそういなコーヒーの広告を発見し、指さし2つ注文。
しかし、来たのはなんとコーヒーフロート。ストロー刺さって触れば冷たい。がっくりな二人。さらに体を冷やす結果に。
モニターにロープウエイの運行情報が示されている。現在11時半で表示されているのは13時半まで、やっぱり二時間待ちなるんだと思いつつ、チケット売り場に目をなれば、現在販売しているチケットは15時40分のもの。
4時間待ち・・・。やっぱりここは早朝がお勧め。
人混みから逃げようとミーアの案で車を走らせる。向かった先は天文台側の眺望スポット。どうやらここでランチと考えていた様子、粋だね。
雲を下にロマンティックなランチタイム。朝、早かったこともありお腹がいっぱいになると睡魔が襲ってきた。車の中で1時間ばかりのお昼寝タイムをとり、体力も回復。
再び、雲の上から雲の中へ、下へ。
ミーアのリクエストは杉の森でのハイキング。どこかいい場所はないかと看板を見つけて進むも道なき道で不安が募り移動することに。
その後、別の場所を見つけるも車も自転車も通る道で面白さを感じない私は車へと戻る。
すると不機嫌顔でミーアも戻ってきた。
しばらく車で走ると別のコースが見つかった。
ハイキング看板もしっかりとあり、ここなら楽しめそう。
矢印に沿い進めば自転車も入ってこない歩行用のコース、杉に囲まれた美しい道。
途中の広場に行き止まりでいくつも道が分かれ、どこに行けばいいのかわからなくなった。私達が行きたいのは入り口で見つけた4.2kmのコース。
旅行前にダウンロードした無料のハイキングナビを試してみるとコースが見つかり、現在4時10分。全部回るなら急ぎ足で進もう。
さっきまでいたテイデ山とは違う森の景色、直射日光もなく風が涼しさを運んでくる。
豊満なキノコを目に、杉の匂いを嗅ぎながらもハイキングは生命力を与えてくれる。
車道下のトンネルをくぐり、更に杉の森を堪能。ここの杉たちも樹皮がすごく魅力的。
様々な成長過程を目にしたハイキング。車道が近くなるとこんな場所にバー発見。17時10分無事に入口へとカムバック。
このコースを無事これたのもハイキングナビのお陰。これを機に500円有料版を購入することが決定。
山での楽しい時間を終えて町に戻れば、複雑な道に再びストレスがたまる。
新しい道を来たことでテネリフェ北には路面電車があることを発見。
予定よりも30分、6時前にも早くいつも駐車場に到着。余った時間を仕事に当て、合気道場へ。
展望台でのランチ後、何も食べていない私達は稽古後、空腹。
ハイバーディノをナビ設定し向かったが、思っていた以上に高速から離れていた。駐車場から出る際、上の階から降りてきた無謀運転との衝突を間一髪で避けたミーア。
怒り狂う私。
10時に宿に戻り、太る太るとわかっていながら夜食タイム。充実した今日、12時過ぎに就寝。
ブログには旅のもっと詳しい状況を掲載しています。
○テネリフェ 9日目
真実は「葛藤の解放と純粋な自己なる創造の現実化」をテーマに日々、生きている気ままな幸せ人です。 瞑想を通し、感じたこと、学んだこと日々の経験から感じたこと、学んだこと。 様々なことを様々な形で自分の変化と共に歩む真実なりの方法をご覧ください。
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